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「30歳になって子供が結婚しないと、親は心配する」

私が出席したお葬式は平均年齢がとても高く、平均60歳はあったのではなかろうか、という大変な高水準でした。旧制高校はどうだったとか、そんな話題で盛り上がっていたぐらいです。

そのご年配の方の会話で最も驚いたのは、

「30歳になって子供が結婚しないと、親は心配する」

というものです。

いったい、いつの時代の話でしょうか。今の時代、30歳独身というのは、ごく普通のことです。

平成18年の人口動態統計月報年計(概数)の概況によりますと、平成18年の平均初婚年齢は、夫30.0歳、妻28.2歳。東京都にいたっては、夫31.3歳、妻29.3歳です。また、平成17年国勢調査の第1次基本集計によると、30〜34歳の未婚率は,男性が47.1%、女性が32.0%です。35〜39歳になっても、男性の30.0%、女性の18.4%がなお未婚です。

そもそも、こういう統計など見なくても、普段から若者を見ていれば、いまどき30歳独身は珍しくないという時代認識に至るものと思いますが…。やはりご年配の方は、若者と接する機会が少ないのでしょうか。

ご年配の方の中には、いまどきの若者のファッションを見て「法滅の世が来た」と新聞に投書する方がいらっしゃるぐらいです。こういう方は、自分の息子や娘がパートタイマーやフリーターになると、絶対認めないのではなかろうかと考えてしまいました。ましてや、ニートやひきこもりなんて…

今から50年ほど前に春日八郎の「別れの一本杉」という演歌がヒットしたのですが、この歌を聴くと、当時は、女性が20歳過ぎで独身ということが普通ではなかったことが分かります。

これらとは逆に、私は同年代の心理カウンセラーに、母が20代半ばで結婚したとお伝えしたことがあるのですが、「お母さん、ご結婚早いんですねえ!」という驚きの答えが返ってきました。

「30歳になって子供が結婚しないと、親は心配する」のであれば、30歳になって子供が働いていないと、親は…。

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