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ひきこもり、多水準システムへの介入

Community Psychology: Theory and Practice吉武清實、菅井邦明「不登校・ひきこもり・行動障害・発達相談へのテレビ電話活用型遠隔コンサルテーションの可能性」、『日本教育心理学会総会発表論文集』2000年、Vol. 42、 722ページ。

↑ コミュニティ心理学の立場から、不登校・ひきこもり・行動障害・発達相談への介入について考えています。

どういうことかというと、スクールカウンセリングなどの個人への介入だけでは十分でなく、グループ・組織(教師集団)や、地域コミュニティへの介入の試行も必要ではないかということです。マイクロレベルシステムへの介入だけでなく、メゾレベルシステム、エクソレベルシステム、マクロレベルシステムへの介入も、という視点です。

この学会発表では、メゾレベルシステム、エクソレベルシステムへの具体的な介入方法として、テレビ電話活用型遠隔コンサルテーションの可能性が検討されています。

ひきこもりを不登校と分けて考えると、カウンセリングといったマイクロレベルの介入は一般的ですが、メゾレベルシステムだとどうでしょうか。例えば不登校児の場合だと、在籍する学校に働きかけてエンパワーメントを図ることができますが、学校からも会社からも切り離されているひきこもりの人の場合は、介入のしようがないのではないかと思うのです。

エクソレベルの介入としては、地域の保健所や精神保健福祉センター、民間のひきこもり支援施設への介入、具体的にはコンサルテーションが考えられます。

私はコミュニティ心理学についてはよく分からないのですが、マイクロ、メゾ、エクソ、マクロシステムという体系的な整理は、ひきこもり支援を考える上で勉強になりました。

コメント

社会システム

という考え方が20世紀から提唱されていますね。国や世界全体をひとつの生き物=システムに診立てて最適化を図っていこうという考え方で、環境やCSR、もしかしたら最近話題の負の所得税などもこの社会システムの考え方をベースにしているのかもしれません。
考え方の基本は心理学ではないかと思っています。個人→集団→社会と研究対象を拡大し、処方箋を打ち出していくという風な流れではないでしょうか。

PCDさん、コメントありがとうございます。

詳しいことは知らないのですが、コミュニティ心理学はやはり社会システム論の影響を受けているようです。
マイクロシステム、メゾシステム等の概念も、発達心理学に生態学的な考え方を取り入れた中で生まれたもののようです。

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