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根性とは何ぞや

※ 実験的に開設した「ニートひきこもりJournal別館」ですが、しばらく更新をお休みします。その代わりに、本館の更新を増やすことができればと思っています。

* * * * * * * * * *

ニートやひきこもりの人は、根性がないという主張をときどき見かけます。先日参加した葬式では、年配のご親戚が、最近の若者は根性がないなどと話していました。私の親も、最近の若いモンは根性がない、が口癖です。

ニートやひきこもりの人には、本当に根性がないのでしょうか。ニートやひきこもりの人も、根性を叩きなおせば変わるのでしょうか。

そこで、そもそも根性とは何なのかと考えていたのですが、考えれば考えるほど分からなくなってきました。

浅野弘光「幼児期における『KONJO』(根性)の成長」、『岐阜女子大学紀要』第36号、2007年、43-50ページ。

↑ 根性について学術的に考察している珍しい論文です。特に幼児期の根性が研究対象ですが、根性の構成要素など、根性と言う概念を考える上では参考になります。

「根性」とは、なんとも捉えにくい概念です。論文では、「根性に含まれる意味のエリアは大きく、定義できないのが現状である」としています。

それから、「根性がない」という場面で使う「根性」とは、もしかすると日本特有の言葉なのかもしれません。論文でも触れられていますが、英語だと、 spirit や guts などが「根性」の訳としてよく挙げられます。しかし、どれも訳としてはしっくりきません。中国語でも「根性」という言葉があるのだろうかとウェブの中国語辞典を調べてみたのですが、どの辞書も「もって生まれた性質」と訳しており、どうも違います。

行動主義者などは、根性は外部から観察することは不可能だと主張しそうです。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110006195414/
↑ 上記演題抄録は、こちらからダウンロードできます。国立情報学研究所が提供するサービスです。

主要政党のマニフェスト(ニートひきこもり編)

以前、「ニートひきこもりJournal(本館)」用に「主要政党のマニフェスト(ニートひきこもり編)」という記事を公開しようとしたのですが、当時は選挙期間中のため公職選挙法のことが気になり、思いとどまったのでした。

選挙が終わった今になって本館にこんな記事を公開しても間が抜けています。ですが、せっかく執筆したので、あまり誰も見ていない別館にこっそりと公開することにします。

* * * * * * * * * *

参議院選挙がすぐそこまで近づいています(7月29日投票)。

そこで、主要政党(自民党、民主党、公明党、共産党、社民党、国民新党、新党日本)のマニフェスト(選挙公約、約束)に当たり、ニートやひきこもり問題について各党がどう言及しているかを吟味してみることにしました。

なお、私は無党派層です。特定の政党と利害関係はありません。

■ 評価

ニート問題に直接言及しているマニフェストは、自民党、民主党、公明党の3党のものでした。雇用問題に一家言ある共産党や社民党に言及がなかったのは、私としては意外でした。国民新党や新党日本は政党の規模が小さく、大政党のような詳細なマニフェストを作ることができず、ニート対策を盛り込めなかったという事情もあるのではないかと私は思います。

自民党や公明党はキャリア教育など予防的対策に重点を置いているのに対して、民主党は個人アドバイザーや就労支援手当といった、いま現在ニートになっている若者の就労支援に重点を置いている点が対照的でした。

働いて税金を納めていないニートのために税金を投入することに対しては国民の間で反発もあります。あくまで推測ですが、いま現在ニートになっている若者の就労支援をマニフェストに掲げる政党が少ないのは、もしかしたら、そうした世論に配慮したものなのかもしれません。あるいは、ニートは投票率が低いとされる若者ですから、ニート対策を盛り込んでも票にはならないという計算もあるかもしれません。ですが、おそらくどの政党が勝っても、現在行われているような就労支援などのニート対策は続くことでしょう。

それから、ひきこもり問題に言及した政党がありませんでした。ひきこもり問題は関心が薄いのでしょうか。もしかすると、ニート対策はひきこもり対策も兼ねるというのが各党の考えなのでしょうか。

なお、これはあくまでマニフェストの話です。ですから、例えば個々の候補者の関心事とは少し違う話で、ひきこもり問題に関心を持つ議員もいるので注意が必要です。

マニフェストは、各党のホームページで無料で閲覧することができます。できれば投票の前に実際に目を通しておきたいものです。

ニートひきこもりは一部の若者の問題か、誰にでも起りうる問題か

いつか私の地元の新聞に、ある若者の投稿が載っていました。その内容は、ニートを批判するとともに、自分はニートなんかにならないんだと宣言するものでした(わざわざ新聞の投稿欄でそんな個人的なことを宣言しなくてもと思うのですが…)。

ニートにしても、ひきこもりにしても、一部の特別な若者、一部の甘ったれた若者、一部の不心得な若者、そういう若者たちの問題という見方が多いです。特に、ニートやひきこもりに批判的な人の間に、こうした見方が多そうです。自分は間違ってもニートやひきこもりにはならないと。

その一方、ニートもひきこもりも、誰でもなり得るという主張する論者も少なくありません。東大を出てもニートにならないとも限らない世の中ですし(参考サイト参照)、傾聴に値する意見です。ただ、うがった見方をすれば、「あなたのお子さんも、ニートひきこもりになるかもしれませんよ」と親を脅して著書を買わせようという思惑が働いている場合もあるかもしれません。

もし、ニートやひきこもりが誰にでも起りうる問題であると同意されるようになれば、ニートやひきこもりの人に対するまなざしも変わるかもしれません。

[参考サイト]

http://www.sankei.co.jp/kyouiku/
gakko/061214/gkk061214000.htm

↑ 産経デジタル へのリンクです。

http://news.livedoor.com/
article/detail/1223646/

↑ livedoor NEWS へのリンクです。

ひきこもっている間に末期腎不全→死亡

小野芳啓、河野真意、松本和久、林雅道、古作望「末期腎不全から救命不能であった引きこもり成人の一例」The Kitakanto medical journal、第56巻第3号、250-251ページ、2006年。

↑ ひきこもりの人には、健康診断を受けている人は少ないものと思われます。病院に行こうにも行けない人は多いでしょう。

慌てて病院に駆けつけた頃には、既に何らかの病気の末期的症状に至っていたということもありえない話ではありません。

上の演題抄録で扱われている例はまさにそれです。しかも悪いことに、このひきこもり男性は治療に対して拒否的態度を示し、最後は死亡に至っています。

よく、ひきこもりの人は親が亡くなったらどうなるかなどと言われています。しかし、今回のケースのように、病院へ診察を受けないため病魔が進行し、親よりも早く亡くなってしまうということも案外多くあるかもしれません。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110004763747/
↑ 上記演題抄録は、こちらからダウンロードできます。国立情報学研究所が提供するサービスです。

シャイに関する英国の新聞記事

姉妹サイトでも紹介したのですが、イギリスの高級紙 The Times (インターネット版)で、シャイに関する記事を発見しました。2007年7月24日に公開された Why we are shy という記事です。なかなか興味深い記事だと思うので、こちらでも紹介します。

http://women.timesonline.co.uk/tol/
life_and_style/women/the_way_we_live/
article2125575.ece


最新の研究も紹介しながら、どうしてシャイになるのか、シャイの克服法は何かなど、シャイ全般に関して詳しくまとめられています。

シャイで人付き合いが苦手な人にとって、克服法などは参考になるかもしれません。

記事は無料で読むことができます。英語なので読みづらいですが、エキサイト翻訳Infoseek マルチ翻訳等を使えば、大意ぐらいは把握することができるかもしれません。

ところで、TPOにもよりますが、一般に人前で英字新聞を広げるのは注意した方がいいです。「イヤミな奴」という悪印象を与えかねません。「この前英字新聞読んでたら、こんなことが書いてあったよ」などと言うのも同様です。

「30歳になって子供が結婚しないと、親は心配する」

私が出席したお葬式は平均年齢がとても高く、平均60歳はあったのではなかろうか、という大変な高水準でした。旧制高校はどうだったとか、そんな話題で盛り上がっていたぐらいです。

そのご年配の方の会話で最も驚いたのは、

「30歳になって子供が結婚しないと、親は心配する」

というものです。

いったい、いつの時代の話でしょうか。今の時代、30歳独身というのは、ごく普通のことです。

平成18年の人口動態統計月報年計(概数)の概況によりますと、平成18年の平均初婚年齢は、夫30.0歳、妻28.2歳。東京都にいたっては、夫31.3歳、妻29.3歳です。また、平成17年国勢調査の第1次基本集計によると、30〜34歳の未婚率は,男性が47.1%、女性が32.0%です。35〜39歳になっても、男性の30.0%、女性の18.4%がなお未婚です。

そもそも、こういう統計など見なくても、普段から若者を見ていれば、いまどき30歳独身は珍しくないという時代認識に至るものと思いますが…。やはりご年配の方は、若者と接する機会が少ないのでしょうか。

ご年配の方の中には、いまどきの若者のファッションを見て「法滅の世が来た」と新聞に投書する方がいらっしゃるぐらいです。こういう方は、自分の息子や娘がパートタイマーやフリーターになると、絶対認めないのではなかろうかと考えてしまいました。ましてや、ニートやひきこもりなんて…

今から50年ほど前に春日八郎の「別れの一本杉」という演歌がヒットしたのですが、この歌を聴くと、当時は、女性が20歳過ぎで独身ということが普通ではなかったことが分かります。

これらとは逆に、私は同年代の心理カウンセラーに、母が20代半ばで結婚したとお伝えしたことがあるのですが、「お母さん、ご結婚早いんですねえ!」という驚きの答えが返ってきました。

「30歳になって子供が結婚しないと、親は心配する」のであれば、30歳になって子供が働いていないと、親は…。

葬儀で、信仰の違いによる宗教トラブル

葬式で「働いていらっしゃるの?」等、根掘り葉掘り聞かれた

↑ ニートひきこもりJournal(本館)を更新しましたので、お知らせします。

ところで、お葬式でちょっとした宗教トラブル(トラブルというほどでもないかもしれませんが)が起きました。

亡くなったのは母方の祖父で、この一家は浄土真宗大谷派(東本願寺)でした。私の家とは宗派が違うのですが、喪家の宗派に従うのが礼儀と母が言うので、お焼香の仕方など、形式は東本願寺のものに従いました。「南無阿弥陀仏」です。

ところが、とある親戚の一人・Oさんは、お焼香の際、とても大きなお数珠をジャラジャラ鳴らせて、「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えていました。

ですが、この程度のことは、わりとよくあることだろうと思います。目くじらたてるほどのことでもないだろうと私は思います。

問題は、お坊さんがお経をあげていたときの、このOさんの態度です。「チッ!」と何度も舌打ちをしたり、物音を立てたり、真面目に座らなかったりと、お経の間中、いかにも不満げな態度をとり続けていました。事実かどうか分かりませんが、聞くところによると、Oさんの宗派は排他的で、他宗派にあまり寛容ではないそうです。

このOさんの態度に、私の母(亡くなった祖父の実娘)は、「失礼極まりない!これだから△△学会(Oさんの宗派)は嫌いなんだ!」と激怒していました。

もっとも、Oさんはこういう態度でしたが、同じ宗派のO夫人は、ここまで露骨な態度はとっていませんでした。

ですが、喪家の信仰と参列者の信仰、どちらをどの程度尊重するかは難しい問題だと考えさせられました。

お見舞いには行きたくなかった

追悼〜祖父が亡くなった

↑ 「ニートひきこもりJournal本館」を更新しましたので、お知らせします。

たしか一週間前だったかと思うのですが、入院中の祖父の容態が思わしくないということで、母に一緒にお見舞いに行かないかと誘われました。

しかし、私はそこで断ってしまい、母の心証を害してしまいました。

私としては、弱りきっている祖父の姿を見たくはなかったのです。以前にお見舞いに行ったときも祖父は弱っていて、しかも病院が祖父を少しぞんざいな置き方をしていたので、見ていられませんでした。それでも母は、もう生きている祖父の姿は見られないから、後悔しないようによく見ておけと言い、穴が開くようにジッと祖父を凝視していました。そんなものなのでしょうか。

祖父が入院する前、寝たきりだったときにもお手伝いとお見舞いに伺ったのですが、その時に祖父が何度か「しびん」で用を足そうとした場面などに遭遇し、何度となく目を背けたものです。

「しびん」の例はちょっと極端かもしれませんが、病人に対して見れない場面、見たくない場面というものがあります。

『青少年白書』にみる、ひきこもり対策

ずいぶん遅い時間の更新です。

昨日お話した『青少年白書』のひきこもりに関する記述を読んでいました。

ネットで白書の全体版が公開されているのは平成14年版から19年版までですが、そのうち16年版以降には「不登校・ひきこもり,摂食障害等」という独立した項目が設けられています。ここには、政府によるひきこもり対策の概要がまとめられています。

しかし、その内容は、16年度から19年度まで、ほとんど変わりがありません。取り上げられている内容は、体験活動や、精神保健福祉センター、保健所による相談業務などです。

要するに、ひきこもり対策は、現在に至るまでだいたい変わらず同じ事をやっているということなのでしょう。少なくとも『青少年白書』を読む限りは。

いつまでも旧態依然としたやり方でけしからんことなのか、それとも、ひきこもり対策の方法論は既に確立されているので、やり方を変える必要はないのか。そのあたりのところまでは、よく分からないんですけれども。

ひきこもり・不登校予算、大幅減?

http://www8.cao.go.jp/youth/
whitepaper/h19honpenpdf/index_pdf.html


↑ 内閣府のホームページです。平成19年版青少年白書が公開されています。

白書では、ニート(若年無業者)やひきこもりに関して言及がありますが、ひきこもりについてはあまり紙幅が割かれていません。

興味を引いたのは、終わりのほうにある「平成19年度青少年施策関係予算」です。「不登校・ひきこもり,摂食障害等」の予算が大幅に削減されています。平成18年度予算額が11億2,500万円だったのが、平成19年度では2億8,800万円にまで減っています。

さらに過去の青少年白書も、ひもといてみると、平成16年度が9億9,900万円、平成17年度が11億2,100万円となっています。2億8,800万円という平成19年度の水準は、ここ数年でも最低水準です。

いったいどういう背景があってここまで予算が減額となったのか、この数字の減少は何を意味しているのかまでは分かりません。しかし、気になる数字です。

※ 今日は本館、別館ともに選挙のことについて書こうかと思ったのですが、選挙期間中で公職選挙法のことが気になったので、やめました。

Perl 勉強中

#!/usr/bin/perl

最近、「Perl」というプログラミング言語の勉強を始めました。もっとも、ニートひきこもりの私ですから、独学です。;

API を使って、Perl で面白いコンテンツを作っている人を見つけたのが、直接のきっかけでした。Perl を習得すれば、表現の幅が広がるかもしれません。ゆくゆくは php も学びたいです。;

あれもこれもと手を広げれば、どれも中途半端に終わってしまうのではないかという懸念もありますが、Web 上でそれなりに広告収入を稼ごうとするなら、これぐらいのことは知っておいた方がよいでしょう。;

もっとも、プログラミング言語なんて勉強したことがありません。強いて言えば、(X)HTML や CSS ぐらいです(マークアップ言語?)。;

慣れないことをやっているせいか、勉強してもすんなり頭に入りません。初めて経済学を勉強したときも、こんな感じでした。それとも、頭が入らないのは齢のせいか。;

あー、もっと Perl の勉強したいー。ブログの更新なんかに貴重な時間を使いたくないー。…いや、ちゃんと更新します。;

exit;

遅刻してしまった…

我が子をニートから救う本―ニート或いはニートの予備軍の親たちへ先日、ひきこもりデイケアに参加したのですが、待ち合わせ時間を5分も遅れ、他のメンバーを待たせてしまいました。大変ショックです。

遅刻したのは、ちょうど小島貴子氏の『我が子をニートから救う本』で、ニートの時間感覚の話を読んだ後でした。

私はニート、ひきこもりのくせに、時間にはうるさい人間です。時間は貴重な資源です。昔の人も言ったように、「失われた時間は永久に取り戻すことはできない」のです。

他人の時間を尊重しようという考えがない人と一緒にいると、イライラすることがあります。

待ち合わせの時間を平気で遅れるなど、もってのほかです。確か小島氏も書いていたかと思うのですが、待ち合わせの時間を誰か一人が遅れると、その遅れた時間だけ他の人が時間を損するわけです。

そんな偉そうなことを考えていながら、遅刻してしまいました。

たまには芸能記事を and 本館更新

国立大卒ニートの私と、就職指導

↑ ニートひきこもりJournal本館を更新しましたので、お知らせします。

* * * * * * * * * *

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20070716-00000001-oric-ent


↑ たまには芸能ネタを書きます。俳優を引退した千葉真一がニートについて触れています。

発言の真意については、これだけでは十分に分かりませんが、ニートをやりたくてやっているわけではない私にとっては、こうした考えを持つ人がいるのは心強いです(好きでニートやってる人にとっては、「大きなお世話」と感じるかもしれませんが)。

それにしても、千葉真一が引退とは。昨日の大河ドラマ「風林火山」で、千葉真一の熱演を見て感動したばかりだけに、残念です。

「風林火山」と言えば、うちの母親は、「Gackt(ガクト)カッコイイー!キャー!」などと熱狂しているのですが、私はむしろ、千葉真一とか、竜雷太とか、ああいう渋い魅力に惹かれます。

糖尿病に気をつけろ

昨日、私の地元の新聞が、糖尿病について取り上げていました。昔は成人病とも呼ばれた糖尿病ですが、最近では小中高校生の糖尿病も増えてきているそうです。

記事では、糖尿病の疑いがある肥満の小学生が紹介されていました。家にひきこもりがちで、チョコレートやスナック菓子、ファストフードなどをよく食べる生活を続けていたそうです。

* * * * * * * * * *

私が参加するひきこもりデイケアにも、肥えた体つきで、お菓子の話を好む(?)人がいます(ひきこもりでなくても、そういう人はいますが)。[注] こうした人が全て糖尿病になるのかどうか分かりませんが、気をつけた方がよさそうです。

なにしろ、私たちひきこもりの人の多くは、日ごろ健康診断を受けていなさそうですから。自分の血糖値も分かりません。

ひきこもりの人は概して運動不足なので、それがたたってどんな病気になるか分かりません。それに加えて、偏った食事のとりかたをし続けていると、どんな生活習慣病にかかるか分かりません。

それにしても、私が痩せ型なのは、もしかすると、お菓子の類をあまり食べないからではなかろうかと思えてきました。デイケアでお菓子の話を振られても、そういう話には疎くてなかなか返事を返せません。

[注]

お詫びと訂正です。ご本人は、あまりお菓子を食べないし、買わないそうです。失礼致しました。(07/21/2007)

厚生労働省のニート調査の詳細

6月29日の各新聞で話題になり、このブログでも「ニートの55%がいじめを経験って…」の中で取り上げた厚生労働省のニート調査の詳細が、公開されています。

「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」(厚労省ホームページ)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/06/h0628-1.html

調査について詳しく知ろうとするなら、新聞報道といった二次情報に頼るのではなく、直接調査結果を厚労省ホームページなどで見る必要があります。ですが、新聞報道でこの調査が取り上げられたのが6月29日で、厚労省ホームページに詳細が掲載されたのが7月5日です。タイムラグ(時間のずれ)があるので注意しなければなりません。

新聞報道では、ニートの55%がいじめを経験とか、37.1%が不登校を経験といった調査結果が紹介されましたが、それらは調査報告の一部にすぎません。

サンプルに偏りがある点が気になるのですが、ニートの若者についてこれまでにない豊富なデータを分析したものです。ニート問題に関心のある人にとっては、必読と言えます。

家族に原因があるのか

全国精神保健福祉会連合会という特定非営利活動法人が発行する「みんなネット」という機関誌をたまたま見つけました。

その機関誌に、大阪府立大学の三野善央教授が、統合失調症の家族病因論について寄稿をしていました。

統合失調症は家族に原因があるという説は現在では否定されていますが、過去には信じられていたそうです。

もともと「親の因果が子に報い」とか「前世の報い」といった迷信に近い考え方があって、それにベイトソンの二重拘束論などといった「ニセ科学」が登場したことにより、家族病因論が広まってしまったのではないかと三野教授は考えています。

* * * * * * * * * *

現代では「親の因果が子に報い」とか「前世の報い」といった考え方を信じる人は少なさそうです(ただし、前世の存在そのものを信じる人は多そうです)。ですが、何かメンタルヘルスに関する問題が起るとすぐに「親が悪い」とか「家庭に問題がある」といった発想をしてしまうのは、現代人もそう変わりがないように思います(確かに家族に原因がある場合もあるでしょうが)。

このあたり、気をつけたほうがよさそうです。家族に原因を求めようとすると、犯人探しになる危険もあります。

最低賃金以下の収入です

私は、親が働いているよりも多くの時間をパソコンに費やし、広告収入増加のために悪戦苦闘しています。しかし、私が稼ぐ広告収入は、親が稼ぐ収入とは比べ物にならないほど低いです。

ただ時間をかけて働けばいいわけではないという、いい例です。私の広告収入を時給に換算すると、最低賃金をはるかに下回る水準になります。ですが、私がやっていることは限界生産性が著しく低いことですから(「労働」と言えるかどうかも怪しいところ)、これだけの低収入は妥当な水準ではないかと思います。

自営業の人というのは、とても大変なんだろうなと思います。自営業には最低賃金の保障のようなものがありません。「必死になって働いているのに、収入を時給にしたら最低賃金以下だ。政府は、自営業者にも最低賃金水準の収入は保障するべきだ」などと文句を言っても、相手にしてもらえないでしょう。

ですが、これが本来の収入の水準の決まり方なのだろうと思います。

無断欠勤を繰り返す人

内村英幸「無断頻回欠勤について : 30才代の社会的逃避の病理」『長崎国際大学論叢』第1巻、2001年3月、319-324ページ。

↑ 30歳代後半の無断欠勤を繰り返す男性3事例について考察されています。会社に在籍していながら本業の仕事は全くせず、パチンコに明け暮れたりと、ニートと大差ないではないかと思われる事例が紹介されています。

無断欠勤を繰り返す人となると、おそらくそれは相当いい加減な人ではないかと一見して思われます。確かに、そういう人もいるでしょう。しかし、ここで扱われている人たちは違うようです。

無断欠勤という行動障害は職場ストレスと家庭ストレスで心休まる場所がなく現実から逃避し、真面目人間から不真面目人間に変身(マイルドな解離または分裂)することによってうつ病に陥るのを回避している状態であった。

と著者は要約の中で述べています。

本来は強迫的なほど真面目な人たちなのですが、真面目に働いていたらうつ病になってしまうので、それを避けるために無意識のうちに無断欠勤を繰り返している…といったところでしょうか。精神分析で言う「防衛機制」です。

防衛機制は誰にでもあるもので、健康的な人にも防衛機制は働くそうです。ですが、この論文で取り上げられている人たちは相当追い詰められている印象を受けます。

社会的逃避や引きこもり現象は、現代のストレス社会を反映しており「抑うつ」への耐性の強化と余裕のある生活の調整が治療に求められる。

ストレス社会、抑うつでひきこもってしまう人がいるということでしょう。よくひきこもりというと「楽な方に流されている」という見方をする人がいますが、上の事例に限って言うと、そういう見方が適当だとは思えません。

社会的ひきこもりの人の中には、もともとその人に社会不安障害のようなところがあって、ストレス社会というよりはむしろ、不安から身を守るためにひきこもっている人も多いと思います。これも一つの防衛機制でしょう。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110000040882/
↑ 上記論文は、こちらからダウンロードできます。国立情報学研究所が提供するサービスです。

人を一人、我が家で預かりました

我が家で、人を一人預かっていました。私より若い20代の女性です。

その女性は、こころの病を抱えているようでした。私の親は、「彼女は境界性人格障害ではないか」と言います。

その女性の親はこころの病に理解がないため、彼女は家に居場所がないとのことでした。事実上、親に家から追い出されたような格好です。

それが、不思議な縁で我が家で一時預かることになったのでした。一緒にご飯を食べ、寝床を提供しました。もし我が家が預からなければ、彼女はネットカフェや公園のベンチで一夜を過ごしたかもしれません。

* * * * * * * * * *

随分前に、ひきこもりデイケアで似たような人と会ったことがあります。その人はうつを患っていたのですが、親は「うつなんて、そんなの気の持ちようだ」として、全く理解してくれないというのです。家でひきこもっていたら親から冷たい仕打ちを受けるので、アルバイトなどで働かざるを得ないとのことでした。

しかし、うつを患いながらアルバイトをするのは大変で、その人は非常に苦しい生活を送っていました。

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こころの病で親から理解を得られないと大変なものです。

新規大卒ニート、6年で3倍!

井本雅文「非標準型キャリアの拡大 : 大学休学者、卒業後無業者の時系列分析を中心に」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』第52号、2000年9月、258-259ページ。

↑ 「ニート」という言葉が知られるようになる4〜5年も前の学会発表です。

90年代に入って、高等教育機関の卒業後無業者(平たく言えば新規大卒ニート)の数が急増していることが明らかになっています。例えば、91年には、新規大卒ニートの割合は全卒業者のうち6.0%でしたが、97年には18.0%(!)にまでなっています。

しかし、新規大卒ニートについては、それ以上のことは明らかにされていません。例えば、急増した原因にまでは触れられていません。

私などは、新規大卒ニートの中には、公務員試験浪人者がある程度含まれているのではないかと思っています。私が大学を卒業した頃、そういう人を複数知っていたからです。当時は、安定した公務員を志望する人が急増し、公務員試験が難化していました。もっとも、公務員試験浪人者の中には、大学を留年する人も多かったです。

この学会発表では、新規大卒ニートの数以外にも、大学休業者や最低就業年数超過卒業者について、時系列に分析されています。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110004557537/
↑ 今回取り上げた学会発表は、こちらからダウンロードできます。国立情報学研究所が提供するサービスです。

背水の陣は敷くな?

Don't burn your bridges behind you.

「背後の橋を焼くなかれ」

NHKラジオ「ビジネス英会話」で紹介されていたこの諺。その起源は、ローマ時代、ユリウス・カエサルの頃にまで遡るそうです。「背水の陣は敷くな」というような意味にとれます。

日本では、背水の陣を敷くのは良いことだと言われることが多いだけに、面白いです。

自ら退路を断つことによって全力を尽くし、活路を見出すことができれば確かに良いです。ですが、退路がなくなって取り返しのつかないことになってしまっても、確かにいけません。

* * * * * * * * * *

ニートやひきこもりの問題について言えば、家から追い出して嫌でも働かなければ生きていけない状況に追い込むことが背水の陣でしょうか。

いや、ニートやひきこもりになった時点で、背水の陣を通り越して取り返しの付かない状況になっているようにも思います。一度そういう状況になると、社会復帰が簡単ではないので。

ひきこもる環境があることが、退路があることだとは思えません。

ひきこもりに太った人は多いのか、少ないのか

「あんた最近、痩せたんじゃないの」

と親に言われたので、体重を測ってみました。51キロ。いつもと変わりがありません。

昔から痩せ型で、食べても太らない体質です。ひきこもり生活に入って運動不足で太るのではないかとも思ったのですが、体重は変わりません。特別な体重管理もしていないのに、不思議です。

ひきこもりデイケアに参加した当初、メンバーにはスリムな人ばかりだったので、ひきこもりの人には太った人はそれほど多くはないのかもと思いました。その後、いろんな人がデイケアに加わりましたが、その中には太った人もそこそこ含まれていました。こういうのを「大数の法則」というのでしょう。

それにしても、ひきこもりの人は、太った人が多いのでしょうか。そうでもないのでしょうか。そういうことを知ったからところでどうということもないのですが。

[余談]

Google ブック検索の日本語版(ベータ版)が開始されました。「ひきこもり」「引きこもり」「ニート」などと検索すると面白いです。

http://books.google.co.jp/

学校ストレス研究

岡田佳子「中学生の心理的ストレス・プロセスに関する研究 : 二次的反応の生起についての検討」、『教育心理学研究』第50巻第2号、2002年6月、193-203ページ。

↑ 学校ストレッサーが直接ひきこもりを起こすのではなく、情動反応を経て、ひきこもりを起こすことが明らかにされています。

ここで言うひきこもりとは、学校に通わなくなるとかそういうことではなく、「人と話すことがいやだ」「ひとりきりになりたいと思う」「人が信じられない」といったことを表します。

学校ストレス研究という分野があるようです。ストレッサーと反応の関係に研究の焦点が置かれているあたりが行動分析と似ているなあと思ったのですが、どうなのでしょう。Lazarus や Folkman あたりの理論あたりがベースになってるんじゃないかなあとも思うのですが…よく分かりません。

この種のストレスの研究というと、「コーピング」がよく問題になるようです。ストレスにどう対処するかということらしいです。となると、認知とか、そういう話?

http://ci.nii.ac.jp/naid/110001893300/
↑ 上記論文は、こちらからダウンロードできます。国立情報学研究所が提供するサービスです。

肉の取り合いはしません、譲ります

「親が亡くなったらどうするの」

↑ 「ニートひきこもりJournal」の本館を更新しましたので、お知らせします。

記事の中で、親が亡くなっても、自分は遺産を受け取りたくはないなどということを書きました。我ながら、少し変わったことを書いたなと思っています。

私はもともと自己主張をあまりしないタイプです。例えば家族で「すき焼き」を一緒に食べると、決まって肉の取り合いになります。しかし、私などはこういう場合、「いや、私は肉は食べません。みなさんで分けてください」などとゆずってしまうのです。これは子供の頃からそうでした。お菓子の取り合いがあっても、「いや…私はいいですから」などと自分から身を引いてしまいます。

こんな私のことですから、ああいう内容の記事を書いてしまったのだろうと思います。もっとも、もしかしたらあのような記事を書けるのは今のうちだけで、いざ親が亡くなったら相続争いに執念を燃やしてしまうのかもしれませんが。

先の「すき焼き」の話に戻りますが、私が肉をゆずることに対して、当初は家族は「ラッキー♪」などと受け止めてたようです。しかし、そのうち反発を招くことになってしまいました。「お前が肉をとらないから、私ばかり肉をとることになって…栄養のバランスが偏るじゃないか!お前もちゃんと肉を食べろ!」

衝動読み

面白そうな本を入手したら、他のことを後回しにして読みふけってしまうことがあります。

本を手に入れるなり他のことを後回しにするのは非計画的な時間の使い方で、時間管理上どうかと思うこともあります。ですが、興味があるうちに読んだ方が早く読み進めることができて時間の節約になると、自分に勝手に言い聞かせています(似たようなことが書かれた本を見たことがありあます)。それに、興味があるうちに読んだ方が集中できて頭に入ります。

根性がない私のことですから、興味が薄れた後の本を読むのは時に苦痛を伴います。

現在、姉妹サイトのためにある読み物を読んでいるのですが、面白いです。「ニートひきこもりJournal本館」の更新をしようと思っていたのですが、後回しにしています。いいのかな…と思いながら。

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私の場合、本は読み始めの頃が調子がいいですが、中盤になると中だるみしてしまいます。もう少しで読み終える!という段になると、ラストスパートに入ります。特に読み終えるのに時間がかかる本ほど、そうです。

ちょうど、世間でひきこもりニートが話題になった

自分がひきこもり・ニートになったら、ちょうどその頃、世間でひきこもりやニートが話題になりました。世の中よくできたものだなあと素朴に感心しました。

別に私は、世間でひきこもりやニートが話題になっているから、自分もひきこもりやニートになろうとしたとか、そういうわけではもちろんありません。

ただ、たしか斉藤環氏が指摘していたと思うのですが、ひきこもりは最近になって急に増えたわけでないそうです。ニートは90年代になって急増したようですが。

ひきこもりやニートが注目されるようになって、ひきこもり・ニートの人が生きやすくなったのか生きづらくなったのか、分かりません。

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謎の発疹(虫刺され?)ですが、かなり治ってきています。病院には行かなかったのですが、自然に治りました。心配してくださった読者の方、ありがとうございました。

しかし、原因が分からないままで気味が悪いです。ダニの可能性もあるので、自室に入念に掃除機をかけようとしたのですが、親に強く反対され断念しました。「掃除機の音がうるさい」「掃除機は電気代がかかる」とのこと。当分の間は、フローリングに新聞紙を敷いて寝る生活が続きそうです…。

訂正

耳塚寛明、佐藤(粒来)香、長須,正明、小杉礼子、大道真佐美、堀有喜衣、諸田裕子「高卒無業者の教育社会学的研究(2) : 大都市高校3年生調査(第2次)の分析」、『日本教育社会学会大会発表要旨集録』、第53号、2001年、110-115ページ。

「富山には高卒無業者が少ない」でご紹介した学会発表の第2次調査です。

この学会発表要旨によると、ここでいう「無業者」には、今で言うニートだけでなくフリーターも含まれます。以前、「富山には高卒無業者が少ない」の中で「研究の対象となっている高卒無業者は、平たく言えば『高卒ニート』です」と書きましたが、これは誤りでした。失礼いたしました。

著者は、無業者を「フリーター」と「準フリーター」に分けています。ここで言う「フリーター」とは、質問紙で「卒業後の進路として『フリーター』を選択した者」のことです。一方の「準フリーター」は、「自らフリーターと回答していないが、調査時点で『他の進路(進学または就職)を希望していたが現在のところ未定、あるいは卒業後にどうするか全く決めていない』と答えた者」のことです。

そうすると、「準フリーター」の中に、新規高卒ニートが含まれていそうです。

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この学会発表要旨では、進路希望からみた無業者の輩出構造や、就職や進学をした者とフリーターや準フリーターとの職業生活意識の違い等が明らかにされています。

ニートやフリーターとなると、若者の意識が調査の対象にされることが多いように思うのですが、それだけでなく、進路希望の一貫性に注目している点はユニークです。

また、調査結果では、「フリーターはモラトリアム志向」という言説を覆すような結果が出ています。この調査結果だけを信じることはできませんが、世間で出回っている言説を鵜呑みにせず、きちんとした根拠を大事にすることの重要性を改めて考えさせられます。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110004557625/
↑ 上記論文は、こちらからダウンロードできます。国立情報学研究所が提供するサービスです。