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お世話になった臨床心理士

ひきこもりデイケアで長い間お世話になったベテラン臨床心理士のKさんが、今年度でデイケアを辞められることになりました。

随分と危ない手法を使う臨床心理士でした。CDやDVDをコピーしてひきこもりメンバーにプレゼント(違法です)、それでメンバーの心をつかんでいました。なお、Kさんが辞められた事情は、違法コピーとは関係ありません。

もっとも、私はKさんからそうしたプレゼントをもらったことがありません。おそらく、デイケアの常連メンバーでは私だけではないでしょうか。Kさんは私にだけ「コピーしてあげようか」の一言もないのです。

私は他の人と違って、音楽CDを聞くこともなければDVDを見ることもないので、声の掛けようがなかったのでしょう。

なにはともあれ、Kさん、長い間お世話になりました。Kさんがひきこもりデイケアの設立に関わらなければ、今の私はなかったかもしれません。

ひ弱なニート

小笠原眞、林孟蓉、水谷友昭「現代若者考 : 特にわが国の『フリーター』と『ニート』を中心に」、『人間文化 : 愛知学院大学人間文化研究所紀要』、第20号、2005年9月、396-375ページ。

↑「フリーター」と「ニート」を中心とした現代若者考です。

このうちニートの考察については、玄田有史、曲沼美恵両氏の『ニート フリーターでもなく失業者でもなく』の論理をなぞっている印象を受けました。

この紀要論文を読んで気になったのは、著者が曲沼氏の取材を読んで感じたニートの印象です。

ひと昔前なら根性とかガンバリズムという言葉で彼らの背中を押せたのだろうが、そんなことをしたら自殺でもしかねないひ弱さを感じる。

ニート本人である私について言えば、当たらずとも遠からずのような気がします。私に対して根性論やガンバリズムで動かそうとする人が少ないのも、もしかしたら周囲から見た私は、いかにもひ弱そうに感じられるからなのかもしれません。

※ またタイマー投稿に失敗して、投稿時間が遅れてしまった…。(>_<)

社会心理学の勉強しようっと

コミュニケーションについて理解を深めるために、どうも社会心理学がためになりそうなので、勉強することにします。自分自身の心理学の勉強も、そろそろ総論から各論に移ろうかと考え始めていたところなので、ちょうどいいです。

私が持っている Nicky Hayes の Applied Psychology によると、社会心理学では非言語コミュニケーションソーシャルスキルトレーニング(SST)なども扱うようです。

SSTは、厚生労働省「『ひきこもり』対応ガイドライン(最終版)の作成・通知について」の中でも言及されていますし、ひきこもり支援で実践している精神保健福祉センターがあるとも聞いたことがあるので、気になります。

名前と件名だけの不気味メール

名前と件名だけで、本文がないメールが頻繁に届くのですが何なのでしょうか。

例えば、送信者名「市川亀次郎」、件名「ご無沙汰しております」などで届くのです。誰か昔の知り合いが名前を変えてメールを送ったのだろうかと思って開いてみたら、本文がなくてがっかりします。

いったい誰が何の目的でこうしたメールを送りつけているのか、不思議でなりません。出会い系サイトの宣伝をしたいのなら、本文にリンクを貼るべきです。私をウイルスに感染させたいのなら、ファイルを添付するべきです。

それとも、もともと本文はあったのに、何かの原因でなくなってしまったのでしょうか。

海外にもひきこもり研究者がいるのか?

天谷真奈美、宮地文子、高橋万紀子、瀬戸岡祐子「社会的ひきこもり青年を抱える家族の課題認識に関する研究」、『埼玉県立大学紀要』Vol.5、2004年7月、23-32ページ。

↑また論旨とは関係ないのですが、ひきこもりの先行研究として Rubin 氏という名前の研究者のものを引用しているのが気になりました。

Rubin 氏とは、いったいどういう研究者なのでしょうか。もしかすると、海外にもひきこもり研究家がいるのでしょうか。

調べてみると、Rubin 氏とは、メリーランド大学教育学部?の Kenneth H Rubin 氏のことだと分かりました。子供の仲間同士の関係や、"social withdrawal"(直訳すると「社会的ひきこもり」)などを研究されているようです。

Rubin 氏の論文の一部はネット上で無料で読むことができます。気になるので、読んでみることにします(論文を読んで考えたこと、気づいたことを、来週記事にする予定です)。

コミュニケーション論の7分類

コミュニケーション論といっても、修辞学でもコミュニケーションを扱いますし、社会心理学でもコミュニケーションを扱いますし、とにかくいろんな分野でコミュニケーションが出てくるので、頭の悪い私にはわけが分かりません。

そんな私にとって役立ちそうなのは、Craig, R.T. という人が提案したコミュニケーション論の7分類です。英語で Seven Traditions of Communication Theory と言います。興味のある方は、英語で検索してみてください。日本語のサイトはヒットしませんが。

この7分類のうち、例えば「サイバネティックス」でもコミュニケーションが論じられるようです。「サイバネティックス」と言われても、難しくてよく分かりません。ですが、どうもここで論じられるコミュニケーションは、ニートやひきこもりが「コミュニケーションが苦手」という意味で使うコミュニケーションとは違うようです。ですので、コミュニケーション論といっても、サイバネティックス関係は、たぶん除いて考えて大丈夫かなということが分かります。

まだまだコミュニケーションについて勉強します。

ccapp.exe はノートンのソフト

この頃になって?Windows を終了するときに、いつも ccapp がどうのというメッセージが出るようになって、気になっていました。

調べてみると、ccapp.exe というのは、どうもノートン(ウイルス対策ソフト)のプログラムの一つらしいということが分かり、少し安心しました。

しかし、もっと調べてみると、このプログラムはやたらとメモリを消耗などトラブルの原因になることがあることが分かり、あらら…。

そういえば、さっきPCがフリーズしたのですが、もしかしたらこれが原因?今度フリーズしそうになったら、タスクマネージャを開くなどして、いろいろ調べてみることにしましょう。

ひきこもりと「時間の構造化」

天谷真奈美、宮地文子、高橋万紀子、瀬戸岡祐子「社会的ひきこもり青年を抱える家族の課題認識に関する研究」、『埼玉県立大学紀要』Vol.5、2004年7月、23-32ページ。

↑論旨とは関係ないのですが、以下の指摘が気になりました。

そもそもひきこもりは1964年にエリック・バーンが交流分析を提唱したときに、大人になると自分の時間を有意義に過ごしたいという人間の欲求であるところの「時間の構造化」の中で言及した。

へ〜。交流分析でひきこもりが言及されていたとは、初めて聞きました。でも、エリック・バーンの言う「ひきこもり」と、現代日本の社会的ひきこもりは同じなのでしょうか。もし違うとすれば、どう違うのでしょうか。

ネットでちょっと調べてみたところ、「時間の構造化」(Time Structure)では「ひきこもり」は「自閉」とも呼ばれていて、英語では "withdrawal" と言うそうです(※ 「社会的ひきこもり」は "social withdrawal" の訳でした)。

上の論文の中では、ひきこもりと防衛機制がどうこうと書かれてありますが、ますます気になります。後ほどエリック・バーンの『人生ゲーム入門』という本を探して調べてみます。

無職者の貸し出しカード作り

ひきこもりデイケアのメンバーが、レンタルビデオ店からDVDやら何やらを借りて、デイケアの場に持ち込んでいるのをよく目にします。

あれって、どうやって借りているのでしょうか。

まあ、デイケアに参加できるほどのひきこもりですから、外出は問題ないとして、気になるのは貸し出しカードです。

カードを作るときには職業欄を埋めなければなりません。しかし、なかなか「無職」とは書きにくいものです。みんな、そんなこと気にせずに気軽に「無職」と書いてカードを作っているのでしょうか。それとも、最近のレンタルビデオ店は、カードを作るときに職業は書かなくてもいいのでしょうか。

私はこれで、図書館カードを更新していません。以前、カードの更新手続きをとったときに職業欄を書きたくなくて空欄にしたところ、図書館の職員に突っ込まれてしまいました。やむなく、正直に「無職です」と答えました。

こんなことを考える私は、周囲の目を気にしすぎているのでしょうか。

ひきこもり、運動不足…

テレビのニュースを見ていたら、被災地で避難している人に医師が体操の指導をしていました。運動不足解消のためです。

できれば私が参加するひきこもりデイケアにも医師の方を招いて、自宅でもできる運動不足解消法を指南していただきたいところです。

運動不足は健康に悪いですし、将来の社会復帰を見据える上でも、体力はつけておいた方がよいです。

↓ 手軽にできる運動不足解消法は、縄跳びやウォーキングのようです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/
qa/question_detail/q1211111057


あるひきこもりの男性は、アルバイトできる日に備えて、毎日腕立て伏せをするなどして運動していたそうです。しかし、実際にアルバイトをしてみると、それでも体力的にかなりきつかったと聞きます。

家族教室、家族会

寺尾史子、加藤英恵、福島昇「『ひきこもり』ケースの家族支援 : 家族教室とフォローアップグループの試み」、『新潟医学会雑誌』、第118巻、第7号、371-372ページ。

↑ 精神保健福祉センターや保健所が行うひきこもり支援策といえば、相談事業やデイケアの開催、そしてこの報告にあるような家族教室といったところでしょうか。行政による家族教室や家族会が全国各地に存在するようです。

一方、場面緘黙症で家族教室や家族会というものは、ほとんどありません。精神保健福祉センターや保健所がこうしたものを主催したという話も聞いたことがありません。

ですが、インターネットのコミュニティが、家族教室、家族会の機能を一部果たしています。行政が主催しないので、自然発生的にネット上に家族同士の助け合いが生まれたのでしょう。

ネット上ではひきこもり家族のコミュニティはあまり目立たないような気がするのですが、それはもしかしたら、既に行政による家族教室や家族会が存在するので、あまり必要がないからなのかもしれません。

変わらない、ひきこもり

ひきこもりデイケアのOBから久しぶりにメールが来ました。

私はOBの方にデイケアの近況を伝えましたが、メールを書いていると、デイケアの状況は1〜2年経ってもあまり変わらないな〜と改めて感じました。

就労に成功する人がなかなか出てこないんですよね。だから、デイケアは多少の年月が経っても、だいたい同じメンバーで変わりありません。

それでも変わっていることを挙げるとすれば、メンバーの空白期間が大きくなり、社会参加がますます困難になっていることでしょうか。

やはりひきこもり支援というのは時間がかかるものなのでしょうか。それとも、うちのデイケアの実績がとりわけ悪いのか。

全国の保健所や精神保健福祉センターのデイケアも、このような状況なのでしょうか。ひきこもり1人を社会参加させるのに、いったいどれぐらいの費用(税金)がかかっているのか気になります(カウンセラーの人件費とか…)。こうした費用対効果の視点は、医療経済学では重要です。たぶん。

被災地の経済学

「阪神大震災のとき、政府は仮設住宅を作るべきではなかった。市場原理にゆだねていれば、価格も量も最適な水準になった」

…と、私が大学にいた頃、アメリカ帰りの経済学者が話していました。

私と一緒に話を聞いていた神戸出身の学生は、意味深な笑みを浮かべていました。自由主義的な考え方に慣れていなかった私は、話を聞いてかなりびっくりしました。

能登半島地震の報道を見ていると、こうした災害が起きたときは、官の役割が大きいんだなと考えさせられます。

ただ、不謹慎かもしれませんですが、地震をビジネスチャンスと見て参入する民間企業は、きっとあると思います。

被災地の物価は、どうなっているのでしょうか。もしかすると、市場そのものが成り立っていないかもしれませんが。被災地では、物価統制が議論になることもあるでしょう。

社会的自尊感情と包括的自尊感情

岡村千鶴「社会的自尊感情尺度-邦訳版TSBI-の検討」、つくば国際短期大学編『紀要』No.33、2005年5月、141-152ページ。

↑ 自尊感情(自尊心)にも、「社会的自尊感情(Social self-esteem)」や「包括的自尊感情(Global self-esteem)」など、いろいろ分類があるようです。

論文の内容は、タイトル通り、社会的自尊感情の尺度を作りましょうというお話です。技術的で難しいです。

何はともあれ、自尊感情と一口にいっても、いろんな自尊感情があるんだということを知り、勉強になりました。

教育経済学

荒井一博『教育の経済学・入門 公共心の教育はなぜ必要か』という本を発見し、ざっと読んで見ました。

内容は、経済学の分析用具を使って教育を考察しているといったところです。

「人的資本論」と「シグナリング論」が教育経済学の二本柱だとか。ははあ、それぐらいなら、聞いたことがあります。

教育経済学では教育と経済成長の関わりが論じられたりと、一般の教育論ではなかなかないような議論が見られ、面白いです。教育というとつい理念ばかりが論じられがちなので、こうした分析はなおさら面白いです。もう少し勉強してみることにしましょう。

地震とひきこもり

昨日から、能登半島地震のことが気になっています。能登は少々縁のある地域なので。余震が続いており、被災地の方々が心配です。

ところで、大地震が起きたときって、重度のひきこもりの人はどうなるものなのでしょうか。非常時になっても部屋から逃げようとはしないものなのでしょうか。

* * * * * * * * * *

私がひきこもりになる前、家で火事が起きて、危うく死にそうになったことがあります。そのとき、私は裸足で机に向かって勉強していました。一刻も早く家を出なければ命の危険に関わりそうな状況だったのですが、私は「裸足で歩き回るのは汚い」と、わざわざ靴下を履いてから逃げたのでした。

私は少し潔癖なところがあって、家の中を裸足で歩きまわるのが「汚い」と耐えられない性格でした。命の危険にかかわる非常時にも、そんなことにこだわっていたのです。

人によっては非常時にさえ、日ごろのこだわりや習慣を変えることはありません。

ひきこもり支援の広域連携

安武繁、三浦公嗣、名越雅彦、桐山美紀子、烏帽子田彰「精神保健福祉法一部改正施行への対応に伴う市町村の機能強化と都道府県による支援の方策に関する研究」、広島県立保健福祉大学学術誌編集委員会編、『広島県立保健福祉大学誌人間と科学』第5巻第1号、2005年3月、7-20ページ。

↑ ひきこもりに関する言及は少ないですが、自治体のひきこもり支援について、広域連携の必要性を考えさせられました。

関係機関との連携については、平成14年時点で、担当機関単独で支援している事例が半数近くだったそうです(注)。現在ではどうなのでしょうか。連携が行われるとすれば、精神保健福祉センターや保健所、医療機関、民間の支援団体、家族会、教育センター、学校、警察あたりになるのでしょう。

私の地元の過疎地では精神科がほとんどなく、あるひきこもり支援施設は、他の市町村の病院にある精神科から、カウンセラーの派遣を要請しています。

ひきこもりのデイケアや家族会を開催するとなると、よほど人口が密集している地域でもない限り、市町村単位では人が集まらず、成り立ちません。県単位に広げることも考えなければなりません。ただ、開催地を県の1箇所にまとめると、今度は遠方の方が参加しづらくなるという問題も出てきます。

注 10代・20代を中心とした「ひきこもり」をめぐる地域精神保健活動のガイドラインより。厚労省のひきこもり研究班が発表したもの。

社長に気に入られて採用

「勘助 ニート」などと検索してこのサイトに来る人が一時多かったです。今回の「風林火山」では山本勘助は仕官され、ニート生活に終止符が打たれました。家臣は実績のない勘助に疑念を抱いているようですが、武田晴信(のちの信玄)に気に入られて仕官となりました。

ある方から助言をいただいたことがあるのですが、実際の就職活動でも、職歴が十分にない人が、たまたま社長に気に入られて採用されたというケースがあるそうです。あまり甘い期待は抱かない方がいいのでしょうが、意外なこともあるのかもしれません。

それにしても今回の大河ドラマ、変に主人公を美化しないところが個人的に気に入っています。

※ 昨日の23:00頃投稿の予定が、タイマー投稿に失敗しました。

ニートとグリーン・ツーリズム?

大塚清恵「グリーン・ツーリズムの教育的価値 : 『農』がニート青年を甦らせる」、『鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編』第57巻、2006年2月、85-102ページ。

↑ う〜ん…。こういう言い方はあまりよくないかもしれませんが、やっぱり紀要論文は高度な学術性はあまり要求されないことが多いのかなあと考えてしまいます。

著者の専門分野と思われる、観光に関してまとめた部分は、なかなか面白かったです。

ただ、この論文では全18ページ中、『日本農業新聞』のコピーが6ページも占めています。グリーン・ツーリズムがニートを立ち直らせたという、この論文の核となる部分が、新聞記事のコピーだけで終わっていましたが、紀要論文とはこういうものなのでしょうか。

若者の分析については、香山リカ氏の『就職がこわい』ばかりをやたと引用していたのが気になりました。グリーン・ツーリズムについてはあれだけ多くの参考文献を挙げたにも関わらず、若者の分析については香山氏の著書に負うところがほとんど、というのは何故なのでしょうか。よほど香山氏の主張を強く支持しているということなのでしょうか。

著者の若者に対して向ける視線は、厳しいものがあるなあと感じます。
【“ニートとグリーン・ツーリズム?”の続きを読む】

人の3倍努力して1番になれ

掛布雅之氏の現役時代の背番号31は、「人の3倍努力して1番になれ」という意味があると聞いたことがあります。

本当に人の3倍働いて社長になった人が私の地元紙に出ていて、感動しました。休日は年3日しかとらず、週2回は徹夜して仕事をしていたそうです。

職種によっては徹夜は当たり前、というところもあるでしょうが、この社長の場合は人一倍の仕事をこなすために自主的に3倍働こうというと心がけていたところがすごいと思いました。

教育と経済の連関

菅原亮「メディアにおける「ニート」像 : 雑誌記事の分析から」、『日本教育社会学会大会発表要旨集録』第57号、2005年9月、197-198ページ。

↑ メディアのニート言説を分析したものです。

得られた結論は、日ごろ新聞や雑誌でニート関連のものをよく読んでいらっしゃる方であれば、誰でも気づいているようなものでした。ただ、これをまとめて発表したという点に意義があるのだろうと思います。

ただ、「教育経済学の知見を導入することが、ニート問題の考察に大いに有用であると思われる」という指摘は独特です。教育と経済の連関という分野は、日本の学界では意外に関心が薄いのかもしれません。経済学の学士号を持つ私も、教育経済学(Economics of Education)という言葉は初耳です。ちょっと勉強してみようかな(また、勉強することが増える…)。

○○さんと○○さんのことが心配

○○さんと○○さん、大丈夫でしょうか。日記を読んで、少し不安を感じています。

経済的に十分に自立しきっていない半ひきこもり・半フリーターの若者に、そんなことができるのでしょうか。

もっとも、○○さんの方は一時の情に動かされているわけでもなく、わりと具体的に考えているようなので、心配はいらないのかもしれませんが。

うーん、どうしようかな。そんな親しい間柄でもない私が、お節介焼いてあれこれ言うべきかどうか。

とりあえず、次回のひきこもりデイケアに参加して、様子を見てみることにしましょう。そのときの二人の様子を見て、お節介するかどうか決めることにします。

私の周りのFランク大学

某大手予備校が公開したFランク大学リストというものを見る機会があったのですが、驚きました。

私の地元の私大の半分以上がFランクではありませんか。隣県の私大も、Fランクばかりです。

※ Fランク大学:名前を書けば、ほぼ入学できる大学。「BF(ボーダーフリー)の大学」とも言う。

私の地元近辺では国立信仰が強く、国立大学は過大とも言えるほどの評価を受けているのに対して、私立大学は「馬鹿が金出して行くところ」というような認識が昔から強いです。私も子供の頃から親に「○○大学(地元私大)のようなところにだけは入ってはだめだ」などと教わってきたものです。

Fランク大学が即経営が危ないということにはならないのでしょうが、もしかすると私の地元からも淘汰される大学が遠くない将来に出てくるかもしれません。

それにしても、地方私大というのは学生集めには大変そうです。

ひきこもり、認知行動療法

境泉洋「ひきこもり状態の改善に関わる家族の認知行動的要因と家族への集団認知行動療法の効果」、早稲田大学人間科学学術院編『人間科学研究』、第18号(補遺号)、2005年3月、105 - 106ページ。

↑ 技術的なことはよく分からないのですが、それでも学術的に実にきっちりまとめられているなという印象を受けます。ひきこもりについては様々な人が論じていますが、認知心理学とか、学術的な接近というのはまだまだ未開拓なのかもしれないと感じます。尺度開発とか、このあたりは認知行動療法のオーソドックスなやり方かと思うのですが、まだ誰も?手をつけていなかったみたいです。

境泉洋氏は志學館大学の講師で、「ひきこもり状態にある人の家族に対する認知行動療法の効果に関する研究」をテーマに科研費(科学研究費補助金)を採択されたこともあります。今回私が読んだのは、境氏の博士論文の要旨でした。

就職のための勉強

私は大学在学中、就職のための勉強や資格取得のための勉強というものを軽んじていた時期があるんですね。

大学は就職予備校ではない、アカデミックな勉強をする場だということで。

もしかすると、それが間違いだったのだろうかと思うことが時々あります。

現在の状況がよくないと、自分のそれまでの人生の歩みにも自信が持てなくなるから、困ったものです。あまりこういうことは考えない方がよいのかもしれません。

NHKラジオ「ビジネス英会話」4月号

昨日はお墓参りの帰りに、本屋でNHKラジオビジネス英会話の4月号を買いました。

NHKテキストのコーナーを見てびっくりしました。英語とか中国語とか、語学書のテキストの表紙が揃いも揃って黄土色!これは、複数の講座を掛け持ちしている人にとっては、分かりくいのでは?表紙の装丁も、見たことないほどシンプルでした。

ビジネス英会話4月号は、"Quiet CEO"(静かなCEO)に注目。静かで内向的な人でも、決してCEOとして成功できないわけではないらしいです。

ひきこもりとエリクソンの発達理論

山本耕平「社会的ひきこもりの背景と類型化について」、『大阪体育大学健康福祉学部研究紀要』No.2、2005年3月、23 - 27ページ。

↑ 著者の山本耕平氏は、『助走、ひきこもりから―共同作業所エルシティオのいま』の編者の一人です。

斉藤環氏はひきこもりを「去勢否認」という概念を用いて説明していますが、山本氏はこれを退け、エリクソンの発達理論をベースにひきこもりを説明しています。

エリクソン理論からひきこもりを説明したものはいくつか見たことがありますが、この論文ではエリクソン理論に基づいたひきこもりの定義まで行っており、興味深いです。さらに、ひきこもりの類型化も試みていますが、まだまだ課題が多いようで、類型化は完成していません。

なお、エリクソン理論については、ニートひきこもりJournal本館で記事にしたことがあります。しかしエリクソン理論についてお知りになりたい方は、私のサイトよりも他のちゃんとした方が書かれた物をご覧になることをおすすめします。

関係ありませんが、この論文や難しい読み物などによく出てくる「視座」という言葉が気になります。私は学生の頃、「『視座』はマルクス経済学の言葉だから、(近代経済学を専攻する我々は)使ってはならない」とゼミの指導教官に教わりました。どうなんでしょうか?

お彼岸

お彼岸ということで、母と一緒に亡き父のお墓参り。一番込んでいる時間帯に出かけてしまって、大変なことに。

お墓の周りの草むしりをしていたら、私が働いていないことについて母に色々言われました。

「世の中いいことばかりではないが、悪いことばかりでもない(だから社会に出てみなさい)」

「あんたは気が小さい子だったのに、叱りすぎたのが悪かったかもしれない(自信のない子に育ててしまったかもしれない)」

いつも聞かされていることです。

帰り道、小さな花のある草が生い茂っていたので、「あれは何の花ですか、雑草ですか」と母に尋ねたところ、「雑草という草はない(昭和天皇)」とつっこまれました。さっきまで、一緒に雑草引っこ抜いていたのですが。

バウムテストとか、コラージュ療法とか

榎本和佳「『ひきこもり少年』の自立化過程に関する追跡研究 : 絵画描写と色彩感覚の変化の分析を通して(学校不適応)」、『日本教育社会学会大会発表要旨集録』、第57号、2005年9月、95 - 96。

↑ ひきこもりから回復しつつある少年Y君にバウムテスト(樹木画テスト)を実施、Y君の心の世界、成長の変化、家族の葛藤等々を分析したものです。「ひきこもりから回復していくうちに、Y君の色彩感覚や絵の内容が変わった」という内容です。

わずか2ページという紙幅の問題もあって、物足りませんでした。より詳しい内容は、日本女子大の紀要にまとめられているようです。

そういえば、私が参加するひきこもりデイケアで、以前、みんなでコラージュを作ったことがありました。最近になって知ったことですが、心理療法の一つにコラージュ療法なるものがあるそうで、もしかするとあの時のコラージュ作りは、心理療法も兼ねたものだったのかもしれないと思います。

ちなみに、私はコラージュ作りには不参加でした。その回は所用により遅刻したので遠慮したのです。しかし、私よりさらに遅刻したYさんという人は、しっかりコラージュ作っていました。

私はデイケアではかなり遠慮がちで、みんなが参加しているプログラムに私だけ不参加ということが、ときどきあります。

Wikinomics

Amazon.co.jp からおすすめ本のメールが来ました。紹介された本のうち、Wikinomics: How Mass Collaboration Changes Everything という洋書が目をひきました。題名から想像できるように、フリーのオンライン百科事典 Wikipedia 絡みの本です。米国Amazon では、カスタマーレビューで高い評価を得ています。スケールが大きそうな内容で、面白そうです。

そのうち邦訳書が出るかもしれませんが、英語が苦にならない方であれば、公式サイトで情報を得ることができます。

今のところ、日本でこの本について触れているサイトがほとんどないので、取り上げてみました。

コミュニケーション理論

コミュニケーションが苦手と言いながら、そもそもコミュニケーションとは何なのかあまり深く考えたことがなかったので、コミュニケーション理論を概観しようと色々サイトを巡って調べていました。しかし、総論をすっとばしていきなり各論に入ってしまったようで、わけが分からなくなりました。

コミュニケーション理論の歴史の始まりは、アリストテレスの修辞学からだそうです。一口にコミュニケーション理論と言っても、社会学の観点からのものもあれば、心理学の観点からのものもあり、区別しなければなりません。マス・コミュニケーションも、家族療法と関係が深いベイトソンのダブルバインド理論も、いずれもコミュニケーションの問題です。

ひきこもりデイケアを利用してコミュニケーションの鍛錬をしつつ、できれば理論面の勉強もしたいです。

参加率0.03%のひきこもり当事者グループ

加藤花恵、櫛谷晶子、武石敏秀、細野純子、本間直美、磯野靖男、福島昇「精神保健福祉センターにおける「社会的ひきこもり」への援助について : 当事者グループの活動報告」『新潟医学会雑誌』第119巻、第10号、2005年10月、638-639ページ。

↑ 新潟県精神保健福祉センターのひきこもり当事者グループについての報告です。

参加者が実人数にして6人、一回平均が3.8人と、こちらも少ないのが気になります。

ひきこもり人口はおよそ100万人だと言われています。新潟県の人口は日本の人口のおよそ2%ですから、新潟県のひきこもり人口は推定2万人にのぼります。それなのに、たった6人しか当事者グループに参加していないとは。わずか0.03%の参加率です。

新潟県には民間の支援団体もあるようですし、もしかするとそちらに流れているのかもしれません。新潟県は地理的に細長いですし、新潟市の精神保健福祉センターに通所できる人たちばかりではないのかもしれません。

それにしても、あまりに少なすぎますねえ。新潟県精神保健福祉センターはもともと少人数の方針なのかもしれません。

ニート、EQ

藤野君江「若年層の無業者についての労働問題 : ニートの概観と対策(<特集>日本の将来は大丈夫か?-ニートの現状と課題)」、千葉商科大学経済研究所編『CUC view & vision』、No.21、2006年3月、23-28ページ。

↑ 実証的データ分析でニート問題についてまとめているところが好感が持てます。

無難にまとめている印象です。強いて何か特徴を挙げるとすれば、「社会適応能力(Emotional Quotient, EQ)」について触れている点でしょうか(普通、EQは「こころの知能指数」などと訳すようですが)。右脳とか左脳とか、脳の使い方にまで言及してあります。

ちなみに、私はEQ以前の問題を抱えているニートの人を何人か知っています。神経症的な問題により、人とまともに話すことができないとか(場面緘黙に限りません)。

以上、『CUC view & vision』のニート特集を読んだ感想をこれで終わります。最後はちょっと手抜きっぽかったですね…。

大学経営側のニート対策

鮎川二郎「千葉商科大学における低学年からのキャリア教育・就職サポートシステム : ニート・フリーター対策から希望就職実現まで(<特集>日本の将来は大丈夫か?-ニートの現状と課題)」、千葉商科大学経済研究所編『CUC view & vision』、No.21、2006年3月、18 - 22ページ。

↑ 大学を経営する者の立場から考えた、ニート、フリーター対策です。大学としては、この大学間競争が激しくなる時代に、自分の大学からニートやフリーターを多数出したくはありません。そんなことをしたら入学者減につながり、経営に影響します。

千葉商科大学は、代ゼミによる合格偏差値が40代前半と、苦戦しています。入学偏差値の低い大学に無気力な学生、学力不足の学生が多数入り、大卒ニートや大卒フリーター、準ひきこもりなどが増加しているのではないかという指摘があります(当否は別として)。

私などは、大学が手取り足取り就職対策すると、かえって学生のためにならないのではとか、大学生を子供扱いしているのではないかとか、いろいろ考えてしまいます。私の大学・学部では、就職に関してはけっこう放任主義だったので、このようなことを考えてしまうのかもしれません。ですが、生き残りがかかっている大学としてはそんなこと言ってはいられないのでしょう。

ニートと社会、教育、企業…

小島貴子「社会、教育、企業の「共働」が重要(<特集>日本の将来は大丈夫か?-ニートの現状と課題)」、千葉商科大学経済研究所編『CUC view & vision』、No.21、2006年3月、15 -17ページ。

↑ ニート問題で著名な、キャリアカウンセリングの小島貴子氏です。

「社会、教育、企業の『共働』、つまりこれら3つの連携を再構築することが重要」

こうしたことは、ニート本人の私にはなかなか言いにくいです。ニート本人が、ニート対策に社会はこうあるべきだ、教育や企業はああするべきだなどと言おうものなら、「こいつ、自分の人生がうまくいかないのを人のせいにしている」と受け止められかねません。

何より、自分が経済的に自立するにはどうすればいいのかを考え、実践することが大事だと考えています。社会がどうの、教育がどうの、企業がどうのと考えるのは、ほどほどにしています。

というわけで、今回は感想を書きにくいです。

ニートはアダルトチルドレン?

外崎忠「ニートと大学(<特集>日本の将来は大丈夫か?-ニートの現状と課題)」、千葉商科大学経済研究所編『CUC view & vision』、No.21、2006年3月、10 - 14ページ。

↑ 著者は「法と経済学」が専門なのですが、「ニートの増加の主たる原因は、低所得層に属する世帯の多くが機能不全に陥っていることにあると思っている」として、家庭の問題をニート増加の原因に求めています。

著者が参考文献として挙げている『アダルトチルドレン「癒しと再生」』や『ニートの心理学』などは、機能不全家族のアダルトチルドレンをテーマにしたものです。

このうち、『ニートの心理学』は私もざっと読んだことがあるのですが、著者はこの本の影響を強く受けているのではないかと私は感じました。ニートはアダルトチルドレンという図式はこの本の特徴です。同書は Amazon.co.jp で酷評を受けているのですが、私には当否は判断できませんでした。

就職以前の問題を抱えている人たち

野口晃「若者の本音を知ろう : ニート&フリーターの今と将来(<特集>日本の将来は大丈夫か?-ニートの現状と課題)」、千葉商科大学経済研究所編『CUC view & vision』No.21、6 - 9ページ。

↑ 千葉商科大学経済研究所はいろいろな雑誌を発行しているのですが、そのうち情報機関誌として出しているものが『CUC view & vision』です。同誌は、昨年3月に「特集−日本の将来は大丈夫か?ニートの現状と課題」と題してニート特集を組みました。この特集記事は、ネット上で無料で読むことができます。

今回は、その特集の第1弾を読んだ感想です。なお、特集は全部で第5弾まであり、これらの感想をすべて別館で公開する予定です。堅苦しい話が続きそうですが、ご容赦ください。

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野口晃氏がまとめた「若者の本音を知ろう : ニート&フリーターの今と将来」ですが、これは実質的には「ヤングジョブスポットちばWAIWAI」という若者を対象にした職業支援施設のレポートです。特にニートにはこうした施設にすら足を運んでいない者が少なくないかもしれないので、このレポートを読んでニートのことが分かった、と考えるのはやめておいた方がよさそうです。

若者たちの就職に関する悩みを3つに大別、というのが個人的に面白かったです。その中の一つ「就職以前の問題を抱えている人たち。例えば、引きこもりだったり、自信喪失に陥っている人。」というのは、言い得て妙です。私のことなんですが。

野口氏にはもう少し詳しいレポートを期待していたのですが、紙幅の都合で簡単にまとめられています。

働く意欲を持つには、趣味を…

随分前にひきこもりデイケアに参加されていたある人は、「好きな趣味を持てば、働きたいと思うのではないか」と何度も話していたものです。

私はう〜ん、どうなんだろうと思いながら聞いていたものです。動機づけは人それぞれですから、人によってはそれが効果的なのかもしれません。特に中毒性のある趣味を持とうものなら、そのためにお金を稼がずにはいられなくなるかもしれません。

ただ、私には当てはまりそうになさそうでした。趣味云々以前に、「生存の危機」という働くためのとても強い動機付けがあるにも関わらず、動かざること山の如しなのですから。それに私の場合、やりたい趣味があるのにお金がなかったら、働こうと考えるのではなく、節約するか我慢します。

ここ数日、親が咳を連発しています。親の体調も心配ですが、風邪をうつされたくもありません。

フリーター、ニートの新聞記事を学生に読ませる大学

丸谷肇、池之上めぐみ、上籠信玄、酒匂尚貴、立石清起、福岡孝太、森田淳吾「大学卒業者の就業実態新聞記事に見るフリーター・ニート問題(社会調査実習(丸谷班)報告書)」、『社会調査実習報告書』、No.17、69 - 109ページ。

↑鹿児島国際大学の、学生を対象とした社会調査実習の報告書です。こうしたものまで公開されています。

実習では、当初、同学の卒業生を対象にアンケート調査を行う予定だったのですが、個人情報保護法の壁により断念。急遽、朝日新聞のスクラップで<新聞記事に見るフリーター・ニート問題>をテーマに資料調査することにしたそうです。これも、いま流行のNIE(教育に新聞を)でしょうか。

心理学でも、昔は人間を対象にけっこういろんな実験が行われたそうですが、最近はあまり無茶な研究はできなくなったと聞きます。

さて内容ですが、学生のリポートがメインです。学生がフリーターやニートをどう考えているか分かり興味深いです。ただ、リポートというよりは、新聞を読んだ感想のような…?学問の府で行われる教育がこんなんでいいんでしょうか…?そもそも、新聞はどの程度信用できるか分かりません。読むなら、朝日だけでなく他紙とも比較するべきではないでしょうか。

後半では、朝日新聞のスクラップが転載されています。個人的には、ニートの増加と失業者の増加に強い相関があったという調査に言及した、2005年9月10日の記事が興味深かったです。

資本主義に適応せよ

今日の資本主義的経済組織は既成の巨大な秩序界であって、個々人は生まれながらにしてその中に入りこむのだし、個々人(少なくともばらばらな個人としての)にとっては事実上、その中で生きねばならぬ変革しがたい鉄の檻として与えられているものなのだ。誰であれ市場と関連をもつかぎり、この秩序界は彼の経済行為に対して一定の規範を押し付ける。

(中略)

労働者もこの規範に適応できず、あるいは適応しようとしない場合には、必ず失業者として街頭に投げ出されるだろう。

(マックス・ヴェーバー著、大塚久雄訳『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』、岩波文庫、2003年8月、51ページ。太字は、私が装飾しました)

まったくその通りです。資本主義に適応できない私のような人間は、遅かれ早かれ失業者として街頭に投げ出されることでしょう。適応できるように努力しなければなりません。

しかし、別の可能性も頭に浮かびます。「変革しがたい鉄の檻」というヴェーバーの言うことを聞かないふりをして、資本主義を修正するとか、あるいはもっと急進的に、資本主義を打倒するとか。資本主義を変え、弱者にも優しい社会にしようということです。しかし、そういうのは個人的に性に合いません。

それにしても、社会に適応できない私が資本主義を変えることなどとてもできそうにありません。資本家に搾取される労働者にさえなれないニートひきこもりの私は、プロレタリアート以下なのでしょうか。

そういえば、私が卒業した大学の経済学部では、最近マルクス経済学の教授がずいぶんと減りました。

ワツラヴィック、コミュニケーション理論

「コミュニケーションが苦手」などと日ごろぼやきつつ、「でも、コミュニケーションって、一体何なんだろう」と疑問に感じている私です。

先ほどご紹介した ポール・ワツラヴィックはコミュニケーション理論で有名な人らしく、同氏などが著した『人間コミュニケーションの語用論』は、コミュニケーションについて実によくまとめてあるらしいです。よく分かりませんが、家族療法でこの本、重要らしいです。

「人はコミュニケーションをしないでいることはできない」"One cannot not communicate." も、同著が挙げた5つのコミュニケーションの定理の一つです。

コミュニケーションを考える上でのヒントとして手にとってみたい本ですが、価格が5,250円と、ちょっと手が出ません。地元の図書館にも置いていないようです。

とりあえず、英語サイト(Wikipedia の "Paul Watzlawick" の項目など)で見つけた5つのコミュニケーションの定理を個人的にメモしておくにとどめることにします。

ひきこもり者の行動の変化、人はコミュニケーションをしないでいることはできない

蔵本信比古「ひきこもりの3つの時期とその状態」、『室蘭工業大学紀要』第55号、2005年、43 - 49ページ。

↑ ひきこもりの時期を「最初の1年間」「中間期」「最近の1年間」の3つに分け、それぞれの時期について、家族から見てポジティブな行動が多いか、ネガティブな行動が多いかを調べたものです。ひきこもりの時期が長いと、ネガティブな行動が増えるのではないかと私などは当初考えたのですが、意外な結果が出ています。

私は論旨とは関係ない部分も気になります。中でも特に気になったのは、「人はコミュニケーションをしないでいることはできない」"One cannot not communicate." という引用箇所です。

私もどこかで聞いたことがあるなと思い、出典を調べてみたら、Paul Watzlawick(ポール・ワツラヴィック)という人と Pragmatics of Human Communication: A Study of Interactional Patterns, Pathologies, and Paradoxes(邦訳書『人間コミュニケーションの語用論―相互作用パターン、病理とパラドックスの研究』)という本に行き着きました。

私は嫌われてはいなかったのだが…

ニートひきこもりJournal本館場面緘黙症Journalで私には昔友達がいなかったということを書きましたが、別にクラスメイトから嫌われていたわけではありませんでした(…と思います)。

自分で言うのもなんですが、結構人気者だったんですよ。男女問わずクラスのみんなから親しく接してもらったものです。高校の頃なんか、他のクラスの生徒まで、私の噂を聞いて親しく声をかけてくれました。

しかし、友達として接してくれた人は、ほとんどゼロといっていいほどいませんでした。いったいどういうことなのでしょうか?

CiNii

国立情報学研究所の CiNii で無料公開されている学術論文を読むのが楽しいです。今は亡き、大学時代のゼミの指導教官の未読論文も発見し、嬉しかったです。有料会員になりたくなってきました。

探していると、いろんな文献が見つかります。今日は、

テレビゲームと暴力行動・社会的不適応をめぐる問題

という、物議をかもしそうなタイトルのものを発見しました。この文献にはゲーム脳についても言及がありますが、わりと冷静に分析していると思います。

ひきこもりの子を受容する親

森田洋子「ひきこもりの子を抱えた親の子供の受容にともなう人格変容過程に関する一研究 : 親の自己像の変化を中心にして(平成16年度文学研究科修士論文要旨)」、『愛知学院大学文学部紀要』、第35号、2006年3月、238ページ。

↑ ひきこもりの子を持つ親の気持ちというのは、私のような立場の人間には分からないものです。

子供のひきこもりを受容することによって親は変わります。ですが、それが(私にとっては)ずいぶんと意外な方向に変わる傾向があることが上の論文では明らかにされていて、興味深かったです。

個人的には、場面緘黙症の子供を親が受容することにより、親がどう変わるかも気になります。

ネオニート

http://news.livedoor.com/article/detail/3072755/

ニート生活が長引いてしまうと就職は非常に厳しくなります。対人関係に困難があるような人の場合、なおさらそうです。

それなら、雇われようと考えるのはやめて、ネットか何かを利用して自営してしまえというのも一つの手ではあります。そもそも、それ以外に選択肢がほとんどない人もいることでしょう。

上の記事にもある通り、アフィリエイトなどの不労所得で年収1000万円も稼ぐことができるようになったら、大したものです。

もっとも、実際はそこまで稼ぐのは簡単ではありません。オンライントレードやせどりのことはよく分かりませんが、アフィリエイトに関して言うと、やはり相当の努力や知恵がないと、大変ではないかと思います。

※ よく「初心者が簡単に○○○万円ゲット!」などといううたい文句がありますが、私は信用していません。