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ひきこもり生活は、当然家の中で毎日を過ごすことが多いです。暑くなってきましたが、ひきこもりの人は、暑さにどう対処しているのでしょうか。
私は扇風機はつけることはあっても、冷房をつけることは滅多にありません。冷房をつけるとしても、28度ぐらいに設定しています。
というのも、ただでさえ、ひきこもって家族に迷惑をかけているのに、冷房をつけて光熱費をかけようものなら、ますます迷惑になると思うからです。また、もともと私は冷房が好きではないというのもあります。まあ、私が住んでいる地域は、それほど気温が高くなるようなところではありませんし、また、私は暑さを感じにくい体質ですから…。
こうして私が冷房なしで一日を過ごしている間に、私の親が仕事から帰ってくると、「お前、よくこんな暑いところで生きていられるな!」などと言われてしまいます。私の親の職場にはいつも冷房がきいているので、親にとって冷房なしの生活は考えられないようです。
* * * * * * * * * *
夏になると困ることの一つは、あちこちから物音がよく聞こえてくることです。というのも、暑さゆえ窓や戸を解放する人が増えるからです。
私は自宅にいる時間が長いせいか、こうしたことには敏感になります。何か勉強なり読書なり作業なりをしていると、あちこちからの物音で、集中しにくくなります。
ただし、このように窓や戸を開放する人でも、暑さが極端になり冷房をつけると、一転して部屋を密閉しようとし出します。
私は扇風機はつけることはあっても、冷房をつけることは滅多にありません。冷房をつけるとしても、28度ぐらいに設定しています。
というのも、ただでさえ、ひきこもって家族に迷惑をかけているのに、冷房をつけて光熱費をかけようものなら、ますます迷惑になると思うからです。また、もともと私は冷房が好きではないというのもあります。まあ、私が住んでいる地域は、それほど気温が高くなるようなところではありませんし、また、私は暑さを感じにくい体質ですから…。
こうして私が冷房なしで一日を過ごしている間に、私の親が仕事から帰ってくると、「お前、よくこんな暑いところで生きていられるな!」などと言われてしまいます。私の親の職場にはいつも冷房がきいているので、親にとって冷房なしの生活は考えられないようです。
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夏になると困ることの一つは、あちこちから物音がよく聞こえてくることです。というのも、暑さゆえ窓や戸を解放する人が増えるからです。
私は自宅にいる時間が長いせいか、こうしたことには敏感になります。何か勉強なり読書なり作業なりをしていると、あちこちからの物音で、集中しにくくなります。
ただし、このように窓や戸を開放する人でも、暑さが極端になり冷房をつけると、一転して部屋を密閉しようとし出します。
以前から読み進めていました『思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究』(主任研究者・齋藤万比古氏)の平成20年度総括・分担研究報告書、ようやく読み終えることができました。
最後に読んでいたのは、およそ170ページからなる「思春期ひきこもりに対する評価・援助のためのガイドライン(案)」です。
ひきこもり対応のガイドラインは、全国の保健所・精神保健福祉センター等でひきこもり支援にあたる方を対象としたものが既に存在します(平成15年作成)。今回のガイドラインは、保健所・精神保健福祉センターにとどまらず、様々な機関で支援にあたる方を対象としたもののようですが、既にあるガイドラインに比べて、その後の調査結果、研究結果も踏まえて、さらに前進しています。
特に、精神疾患について、現在のガイドラインに比べて、多くの紙幅がとられている点が目をひきました。これはおそらく、「統合失調症を除けば、ひきこもる本人には精神医学的な問題がない」という解釈が広く流布していたのですが、実際はそうではないことが明らかになってきたからではないかと思います。
私が興味深く感じた箇所は、やはり「児童・思春期に特有な精神疾患」の一つとして、緘黙が取り上げられたことです(この箇所は、まだ執筆中なのですが)。場面緘黙症を主題とした姉妹サイトを持っている私としては、どういう内容になるのか、興味を持っています。緘黙と言えば、主に児童期の子どもの問題と見なされていています。このガイドラインが問題にしている思春期ひきこもりよりも、低い年齢層の問題ということです。それだけに、どういう書き方になるのか。ただ、主に児童期の問題と見られている緘黙が、思春期や青年期になっても治らないとか、社会不安障害が残ったとか、そうしたことも実はあります。緘黙だった子が、成長してひきこもりやニート状態になったという報告も、何度か目にしたことがあります。
気になったのは、最近、ひきこもりの平均年齢が上昇しているのではないかという指摘が各方面から上がっているのですが、そうした比較的高い年齢層のひきこもりについての言及が少なかったことです。もっとも、このガイドラインは「思春期ひきこもり」を対象としたものなので、そうなったのは当然なのかもしれませんが。もう少し高い年齢層のひきこもりのガイドラインは、できないのでしょうか?
(以上、この連載終わります)
最後に読んでいたのは、およそ170ページからなる「思春期ひきこもりに対する評価・援助のためのガイドライン(案)」です。
ひきこもり対応のガイドラインは、全国の保健所・精神保健福祉センター等でひきこもり支援にあたる方を対象としたものが既に存在します(平成15年作成)。今回のガイドラインは、保健所・精神保健福祉センターにとどまらず、様々な機関で支援にあたる方を対象としたもののようですが、既にあるガイドラインに比べて、その後の調査結果、研究結果も踏まえて、さらに前進しています。
特に、精神疾患について、現在のガイドラインに比べて、多くの紙幅がとられている点が目をひきました。これはおそらく、「統合失調症を除けば、ひきこもる本人には精神医学的な問題がない」という解釈が広く流布していたのですが、実際はそうではないことが明らかになってきたからではないかと思います。
私が興味深く感じた箇所は、やはり「児童・思春期に特有な精神疾患」の一つとして、緘黙が取り上げられたことです(この箇所は、まだ執筆中なのですが)。場面緘黙症を主題とした姉妹サイトを持っている私としては、どういう内容になるのか、興味を持っています。緘黙と言えば、主に児童期の子どもの問題と見なされていています。このガイドラインが問題にしている思春期ひきこもりよりも、低い年齢層の問題ということです。それだけに、どういう書き方になるのか。ただ、主に児童期の問題と見られている緘黙が、思春期や青年期になっても治らないとか、社会不安障害が残ったとか、そうしたことも実はあります。緘黙だった子が、成長してひきこもりやニート状態になったという報告も、何度か目にしたことがあります。
気になったのは、最近、ひきこもりの平均年齢が上昇しているのではないかという指摘が各方面から上がっているのですが、そうした比較的高い年齢層のひきこもりについての言及が少なかったことです。もっとも、このガイドラインは「思春期ひきこもり」を対象としたものなので、そうなったのは当然なのかもしれませんが。もう少し高い年齢層のひきこもりのガイドラインは、できないのでしょうか?
(以上、この連載終わります)
『思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究』(主任研究者・齋藤万比古氏)の平成20年度総括・分担研究報告書を少しずつ読み進めています。
◇ 渡部京太, 齋藤万比古, 小平雅基, 宇佐美政英, 井上喜久江, 岩垂貴喜, 上野耕揮, 早川洋, 磯野友厚, 佐藤裕美子, 平理英子, 牛島洋景, 宮崎央桂, 黒江美穂子, 大西豊史, 入砂文月, 木沢由紀子, 川上桜子, 中里容子. (2009)「児童期・前思春期のひきこもりに対する精神医学的治療・援助に関する研究(2)」 上述書 (pp. 125-135).
ひきこもり(不登校)の入院治療に関する研究です。私のよく知らない分野であり、勉強になりました。
◇ 原田豊, 川口栄, 大塚月子. (2009)「ひきこもり青年の就労支援に関する研究」 上述書 (pp. 137-159).
今年度は、ハローワークなど、全国の就労相談・支援機関を対象としたアンケート調査です。
就労相談・支援機関とひきこもり支援の実態がよく明らかになっています。アンケート結果の自由記述欄からは、現場の生の声が伝わってきます。
就労以前の問題を抱えたひきこもりの若者(本当に「働けない」若者なのでしょう)が相当数いることが窺えます。ひきこもり支援を行うのであれば、ハローワーク等の既存の就労支援施設だけでなく、精神保健福祉センターや保健所、若者サポートステーションなど、こうした若者に特化した機関が必要であると改めて感じました。
◇ 斉藤環, 佐々木一, 宮本克巳, 半田聡, 松木悟志. (2009)「後期思春期・早期成人期のひきこもりに対する精神医学的治療・援助に関する研究」 上述書 (pp. 161-175).
斉藤環氏によるひきこもり調査といえば、著書『社会的ひきこもり』の中のものがよく引用されているのを見かけますが、今回の調査の方が新しいので、より重要だろうと思います。
中流以上の家庭に多いとのことですが、これは調査対象者が爽風会佐々木病院という民間の医療機関で受診したひきこもり者だったからではないか、と私は思っているのですが、よく分かりません。
◇ 堀口逸子, 坂本なほ子. (2009)「ひきこもり者の疫学調査可能性の検討」 上述書 (pp. 177-178).
疫学調査というか、東京都は最近、戸別訪問によるアンケート調査で実態を調べましたね。これは住民基本台帳を利用したものでしたが、これは行政しか利用できないのでしょうか…。
* * * * * * * * * *
以上、『思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究』(主任研究者・齋藤万比古氏)の平成20年度総括・分担研究報告書のうち、主任研究者や分担研究者による研究報告を読んだ所感についてまとめました。
ひきこもり者の実態が明らかになってきていて、とても興味深かったです。精神疾患や発達障害をもったひきこもりの人が、やはり多いのかなと感じました。特に個人的に興味深いと感じたのは、齋藤(万)氏らの「NPO/NGOを対象とした不登校・ひきこもり事例の対応に関する全国調査」、皆川氏らの「思春期青年期のひきこもり親ガイダンス・ガイドライン」、弘中氏らの「中学生・高校生に見出される不登校・ひきこもりの実態把握に関する研究」、近藤氏らの「思春期ひきこもりにおける精神医学的障害の実態把握に関する研究」、水田氏らの「大学生に見出されるひきこもりの精神医学的な実態把握と援助に関する研究」 、原田氏らの「ひきこもり青年の就労支援に関する研究」、斉藤(環)氏らの「後期思春期・早期成人期のひきこもりに対する精神医学的治療・援助に関する研究」でした。
次は、報告書の後半、「思春期ひきこもりに対する評価・援助のためのガイドライン(案)」を読みます。170ページぐらいの分量です。
◇ 渡部京太, 齋藤万比古, 小平雅基, 宇佐美政英, 井上喜久江, 岩垂貴喜, 上野耕揮, 早川洋, 磯野友厚, 佐藤裕美子, 平理英子, 牛島洋景, 宮崎央桂, 黒江美穂子, 大西豊史, 入砂文月, 木沢由紀子, 川上桜子, 中里容子. (2009)「児童期・前思春期のひきこもりに対する精神医学的治療・援助に関する研究(2)」 上述書 (pp. 125-135).
ひきこもり(不登校)の入院治療に関する研究です。私のよく知らない分野であり、勉強になりました。
◇ 原田豊, 川口栄, 大塚月子. (2009)「ひきこもり青年の就労支援に関する研究」 上述書 (pp. 137-159).
今年度は、ハローワークなど、全国の就労相談・支援機関を対象としたアンケート調査です。
就労相談・支援機関とひきこもり支援の実態がよく明らかになっています。アンケート結果の自由記述欄からは、現場の生の声が伝わってきます。
就労以前の問題を抱えたひきこもりの若者(本当に「働けない」若者なのでしょう)が相当数いることが窺えます。ひきこもり支援を行うのであれば、ハローワーク等の既存の就労支援施設だけでなく、精神保健福祉センターや保健所、若者サポートステーションなど、こうした若者に特化した機関が必要であると改めて感じました。
◇ 斉藤環, 佐々木一, 宮本克巳, 半田聡, 松木悟志. (2009)「後期思春期・早期成人期のひきこもりに対する精神医学的治療・援助に関する研究」 上述書 (pp. 161-175).
斉藤環氏によるひきこもり調査といえば、著書『社会的ひきこもり』の中のものがよく引用されているのを見かけますが、今回の調査の方が新しいので、より重要だろうと思います。
中流以上の家庭に多いとのことですが、これは調査対象者が爽風会佐々木病院という民間の医療機関で受診したひきこもり者だったからではないか、と私は思っているのですが、よく分かりません。
◇ 堀口逸子, 坂本なほ子. (2009)「ひきこもり者の疫学調査可能性の検討」 上述書 (pp. 177-178).
疫学調査というか、東京都は最近、戸別訪問によるアンケート調査で実態を調べましたね。これは住民基本台帳を利用したものでしたが、これは行政しか利用できないのでしょうか…。
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以上、『思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究』(主任研究者・齋藤万比古氏)の平成20年度総括・分担研究報告書のうち、主任研究者や分担研究者による研究報告を読んだ所感についてまとめました。
ひきこもり者の実態が明らかになってきていて、とても興味深かったです。精神疾患や発達障害をもったひきこもりの人が、やはり多いのかなと感じました。特に個人的に興味深いと感じたのは、齋藤(万)氏らの「NPO/NGOを対象とした不登校・ひきこもり事例の対応に関する全国調査」、皆川氏らの「思春期青年期のひきこもり親ガイダンス・ガイドライン」、弘中氏らの「中学生・高校生に見出される不登校・ひきこもりの実態把握に関する研究」、近藤氏らの「思春期ひきこもりにおける精神医学的障害の実態把握に関する研究」、水田氏らの「大学生に見出されるひきこもりの精神医学的な実態把握と援助に関する研究」 、原田氏らの「ひきこもり青年の就労支援に関する研究」、斉藤(環)氏らの「後期思春期・早期成人期のひきこもりに対する精神医学的治療・援助に関する研究」でした。
次は、報告書の後半、「思春期ひきこもりに対する評価・援助のためのガイドライン(案)」を読みます。170ページぐらいの分量です。
『思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究』(主任研究者・齋藤万比古氏)の平成20年度総括・分担研究報告書を少しずつ読み進めています。
◇ 水田一郎, 小林哲郎, 石谷真一, 安住伸子, 井出草平, 谷口由利子. (2009)「大学生に見出されるひきこもりの精神医学的な実態把握と援助に関する研究」 上述書 (pp. 79-101).
全国調査により、大学におけるひきこもり問題の深刻さが浮き彫りにされています。大学生のひきこもりを扱った文献が少ない中、今回の研究報告は重要だと思います。
◇ 奥村雄介, 野村俊明, 吉永千恵子, 布施木誠, 千葉康彦, 元永拓郎, 工藤剛, 月野木竜也, 槇野葉月, 高橋恵一, 鈴木圭. (2009)「思春期ひきこもりと反社会的問題行動−"ひきこもり"概念の再検討−」 上述書 (pp. 103-117).
少年鑑別所でひきこもり傾向のある人って、本当に少ないんですね。これだと、どうしてもサンプルが少なくなってしまい、実態の解明が難しくなってしまいます。それでも、様々なことが明らかになっています。
「物理空間活動(LA)」「情報空間活動(IA)」の2つのパラメーターの導入が、興味深いです。
◇ 清田晃生, 宇佐美政英, 大隈紘子. (2009)「地域連携システムによるひきこもり支援と疫学的検討」 上述書 (pp. 119-123).
前年度は文献研究でした。今年度は、地域連携システムとしての事例検討と、適応指導教室の予後調査が行われています。
◇ 水田一郎, 小林哲郎, 石谷真一, 安住伸子, 井出草平, 谷口由利子. (2009)「大学生に見出されるひきこもりの精神医学的な実態把握と援助に関する研究」 上述書 (pp. 79-101).
全国調査により、大学におけるひきこもり問題の深刻さが浮き彫りにされています。大学生のひきこもりを扱った文献が少ない中、今回の研究報告は重要だと思います。
◇ 奥村雄介, 野村俊明, 吉永千恵子, 布施木誠, 千葉康彦, 元永拓郎, 工藤剛, 月野木竜也, 槇野葉月, 高橋恵一, 鈴木圭. (2009)「思春期ひきこもりと反社会的問題行動−"ひきこもり"概念の再検討−」 上述書 (pp. 103-117).
少年鑑別所でひきこもり傾向のある人って、本当に少ないんですね。これだと、どうしてもサンプルが少なくなってしまい、実態の解明が難しくなってしまいます。それでも、様々なことが明らかになっています。
「物理空間活動(LA)」「情報空間活動(IA)」の2つのパラメーターの導入が、興味深いです。
◇ 清田晃生, 宇佐美政英, 大隈紘子. (2009)「地域連携システムによるひきこもり支援と疫学的検討」 上述書 (pp. 119-123).
前年度は文献研究でした。今年度は、地域連携システムとしての事例検討と、適応指導教室の予後調査が行われています。
『思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究』(主任研究者・齋藤万比古氏)の平成20年度総括・分担研究報告書を少しずつ読み進めています。
◇ 皆川邦直, 関谷秀子, 中康, 松波聖治 (2009)「思春期青年期のひきこもり親ガイダンス・ガイドライン」上述書 (pp. 33-44).
タイトルは「思春期青年期の〜」ですが、もう少し詳しく言うと、思春期前ないし思春期中に発生する不登校・ひきこもりの親ガイダンスです。
勉強になりました。私は専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、よくできていると思います。典型例も挙げられていて、分かりやすいです。親ガイダンスのガイドラインということで、おそらく支援者向けのものでしょうが、親が読んでも得るところが大きいと思います。
◇ 弘中正美, 岡安孝弘, 吉村順子, 太田智佐子, 竹村周子, 小粥宏美, 齋藤和貴, 益子洋人, 加室弘子, 北村洋子, 西川一臣, 高嶋裕子. (2009)「中学生・高校生に見出される不登校・ひきこもりの実態把握に関する研究」 上述書 (pp. 45-61).
19年度と同じタイトルですが、20年度は適応指導教室やチャンレンジャースクール等ではなく、広く一般の中学、高校を対象に調査しています。
社会とのかかわり等、不登校生徒の様々な実態が明らかになっていて、とても興味深かったです。
ですが個人的に一番勉強になったのは、論旨とは無関係のところで、対人回避傾向は変わりにくく、対人スキルは本人の自覚や努力によって新たに身につけることができる、というところでした。対人回避傾向と対人スキルは別物なんですね。ですが、対人回避傾向が変わりにくいものなのだとしたら、私のようにこの傾向が強い者は、いったいどのように生きていけばいいのでしょうか…?
◇ 近藤直司, 宮沢久江, 境泉洋, 清田吉和, 北端裕司, 黒田安計, 黒澤美枝, 宮田量治. (2009)「思春期ひきこもりにおける精神医学的障害の実態把握に関する研究」 上述書 (pp. 63-77).
前年度とほぼ同じ研究ですが、平成20年度分の事例も新たに研究対象に加えたため、対象となる事例が181例から281例に増えました。
19年度の報告を読んだとき、私は「こころの問題が原因でひきこもりに至ったのか、それとも、ひきこもりが原因でこころの問題が起ったのか、そこのところが興味があります」と書きましたが、この点についても言及があります。
精神保健福祉センターで受け付けているひきこもりケースについて、数多くのケースの実態が明らかにされており、重要な報告だと思います。
◇ 皆川邦直, 関谷秀子, 中康, 松波聖治 (2009)「思春期青年期のひきこもり親ガイダンス・ガイドライン」上述書 (pp. 33-44).
タイトルは「思春期青年期の〜」ですが、もう少し詳しく言うと、思春期前ないし思春期中に発生する不登校・ひきこもりの親ガイダンスです。
勉強になりました。私は専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、よくできていると思います。典型例も挙げられていて、分かりやすいです。親ガイダンスのガイドラインということで、おそらく支援者向けのものでしょうが、親が読んでも得るところが大きいと思います。
◇ 弘中正美, 岡安孝弘, 吉村順子, 太田智佐子, 竹村周子, 小粥宏美, 齋藤和貴, 益子洋人, 加室弘子, 北村洋子, 西川一臣, 高嶋裕子. (2009)「中学生・高校生に見出される不登校・ひきこもりの実態把握に関する研究」 上述書 (pp. 45-61).
19年度と同じタイトルですが、20年度は適応指導教室やチャンレンジャースクール等ではなく、広く一般の中学、高校を対象に調査しています。
社会とのかかわり等、不登校生徒の様々な実態が明らかになっていて、とても興味深かったです。
ですが個人的に一番勉強になったのは、論旨とは無関係のところで、対人回避傾向は変わりにくく、対人スキルは本人の自覚や努力によって新たに身につけることができる、というところでした。対人回避傾向と対人スキルは別物なんですね。ですが、対人回避傾向が変わりにくいものなのだとしたら、私のようにこの傾向が強い者は、いったいどのように生きていけばいいのでしょうか…?
◇ 近藤直司, 宮沢久江, 境泉洋, 清田吉和, 北端裕司, 黒田安計, 黒澤美枝, 宮田量治. (2009)「思春期ひきこもりにおける精神医学的障害の実態把握に関する研究」 上述書 (pp. 63-77).
前年度とほぼ同じ研究ですが、平成20年度分の事例も新たに研究対象に加えたため、対象となる事例が181例から281例に増えました。
19年度の報告を読んだとき、私は「こころの問題が原因でひきこもりに至ったのか、それとも、ひきこもりが原因でこころの問題が起ったのか、そこのところが興味があります」と書きましたが、この点についても言及があります。
精神保健福祉センターで受け付けているひきこもりケースについて、数多くのケースの実態が明らかにされており、重要な報告だと思います。
『思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究』(主任研究者・齋藤万比古氏)の平成20年度総括・分担研究報告書を少しずつ読み進めています。
◇ 齋藤万比古, 宇佐美政英, 早川洋, 渡部京太, 小平雅基, 岩垂喜貴, 入砂文月, 木沢由紀子(2009)「NPO/NGOを対象とした不登校・ひきこもり事例の対応に関する全国調査」上述書 (pp. 13-18).
タイトルどおりの内容です。齋藤氏らの研究グループは、平成19年度には、地域の専門機関を対象に同様の調査を行っています。
19年度と20年度の調査により、ひきこもりを支援する機関が、ひきこもり事例にどのような対応を行っているのかが、かなり明らかになってきています。21年度の調査も楽しみです。
◇ 中島豊爾, 塚本千秋, 大重耕三, 太田順一郎, 来住由樹, (2009)「精神科急性期医療におけるひきこもり青年の実態と精神医学的治療に関する研究」 上述書 (pp. 19-24).
19年度の研究と全く同じタイトルですが、20年度は、19年度の研究で対象となった患者68名について、緊急性や行動化の有無という観点から分析が行われています。
19年度の研究報告を読んだときにも書きましたが、精神科急性期医療とひきこもりというのは、私にとってはあまりよく知らない分野です。そのためか、どうして緊急性や行動化の有無という観点から分析が行われたのか、今のところちょっと分かりません。精神科急性期医療では、ひきこもりでも、緊急性があるケースや、何らかの行動化があるケースが重要ということなのでしょうか。
◇ 伊藤順一郎, 瀬戸屋優太郎, 吉田光爾, 宇佐美政英, 井上喜久江, 英一也, 園環樹 (2009)「ひきこもりを呈する青年の地域生活支援プログラムに関する研究−縦断研究結果(中間報告)−」上述書 (pp. 25-32).
ひきこもり訪問支援(よく「アウトリーチ」と言います)の研究です。今年度は対象者像と提供されているサービス内容について検討が行われています。
ひきこもり訪問支援については、今回の国府台病院児童精神科以外の機関でも既にある程度行われているそうですが(有名な「レンタルお姉さん」もそうです)、そちらの方は一体どうなっているのだろうかと気になりました。ひきこもり訪問支援一般について考えるには、そちらについても知りたいと素朴に思います。中には既に多くの事例を扱った機関もあるでしょうし。そうした機関による訪問支援の効果の実証的検証等、本当にないのでしょうか…。
◇ 齋藤万比古, 宇佐美政英, 早川洋, 渡部京太, 小平雅基, 岩垂喜貴, 入砂文月, 木沢由紀子(2009)「NPO/NGOを対象とした不登校・ひきこもり事例の対応に関する全国調査」上述書 (pp. 13-18).
タイトルどおりの内容です。齋藤氏らの研究グループは、平成19年度には、地域の専門機関を対象に同様の調査を行っています。
19年度と20年度の調査により、ひきこもりを支援する機関が、ひきこもり事例にどのような対応を行っているのかが、かなり明らかになってきています。21年度の調査も楽しみです。
◇ 中島豊爾, 塚本千秋, 大重耕三, 太田順一郎, 来住由樹, (2009)「精神科急性期医療におけるひきこもり青年の実態と精神医学的治療に関する研究」 上述書 (pp. 19-24).
19年度の研究と全く同じタイトルですが、20年度は、19年度の研究で対象となった患者68名について、緊急性や行動化の有無という観点から分析が行われています。
19年度の研究報告を読んだときにも書きましたが、精神科急性期医療とひきこもりというのは、私にとってはあまりよく知らない分野です。そのためか、どうして緊急性や行動化の有無という観点から分析が行われたのか、今のところちょっと分かりません。精神科急性期医療では、ひきこもりでも、緊急性があるケースや、何らかの行動化があるケースが重要ということなのでしょうか。
◇ 伊藤順一郎, 瀬戸屋優太郎, 吉田光爾, 宇佐美政英, 井上喜久江, 英一也, 園環樹 (2009)「ひきこもりを呈する青年の地域生活支援プログラムに関する研究−縦断研究結果(中間報告)−」上述書 (pp. 25-32).
ひきこもり訪問支援(よく「アウトリーチ」と言います)の研究です。今年度は対象者像と提供されているサービス内容について検討が行われています。
ひきこもり訪問支援については、今回の国府台病院児童精神科以外の機関でも既にある程度行われているそうですが(有名な「レンタルお姉さん」もそうです)、そちらの方は一体どうなっているのだろうかと気になりました。ひきこもり訪問支援一般について考えるには、そちらについても知りたいと素朴に思います。中には既に多くの事例を扱った機関もあるでしょうし。そうした機関による訪問支援の効果の実証的検証等、本当にないのでしょうか…。
